【ゲーム株概況(10/12)】『メメントモリ』1周年予告でBOIが反発 将棋の藤井8冠達成でサイバー物色もNJHDとHEROZは失速と明暗
10月12日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前日比558円15銭高の3万2494円66銭で取引を終えた。米国の金利低下基調が好感されたほか、半導体や電子部品などハイテク株に物色の矛先が向かった。また小売で好決算が相次いでいることもあり、関連銘柄も買われたという。米国の金利動向が読みづらく、神経質な展開が続くのではという見方も出ていた。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、バンク・オブ・イノベーション<4393>が反発。主力タイトル『メメントモリ』について、ゲーム公式Twitterで、明日18:30より、リリース1周年に関する情報を発表するとの予告を行った。
サイバーエージェント<4751>が3日ぶりに反発。将棋の藤井聡太竜王・名人が21歳2カ月で将棋界の全8タイトルを独占した王座戦をABEMAで中継していたことが市場の関心を集める格好になっているようだ。
他方、藤井8冠のゲームを手掛けるエヌジェイホールディングス<9421>も買われたが、前日急騰していたこともあり、利益確定の売りに押された。HEROZ<4382>もさえない。
ケイブ<3760>が年初来安値を更新。10月12日に発表した第1四半期決算はでらゲーの連結子会社化の影響で売上高が前年同期比9.3倍に拡大し、各利益項目が黒字転換したものの、市場の想定の範囲内との見方から目先の材料出尽くしとみた売り物が優勢な展開となっているようだ。
このほか、以下のレーティングや目標株価の変更が観測されている。
・みずほ証券
ソニーグループ<6758> レーティング「買い」継続、目標株価1万8200円→1万8600円
・野村證券
東宝<9602> レーティング「Buy」継続、目標株価6700円→6600円
・大和証券
東映アニメ<4816> レーティング「3」継続、目標株価1万4500円→1万2500円
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393
会社情報
- 会社名
- 株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 筒井 俊光
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高96億9800万円、営業利益1億200万円、経常利益9600万円、最終利益2億7400万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 9421
会社情報
- 会社名
- HEROZ株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高48億4100万円、営業利益4億5100万円、経常利益3億6800万円、最終損益:11億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4382