IGポート、第1四半期決算は経常益52%増の4億5900万円 「転生貴族の異世界冒険録」中心に出版好調、版権事業拡大 投資事業組合運用益も貢献 アニメ制作は赤字に

IGポート<3791>は、10月13日、2024年5月期 第1四半期(23年6月~23年8月)の連結決算を発表し、売上高24億9300万円(前年同期比5.9%減)、営業利益3億2900万円(同18.2%増)、経常利益4億5900万円(同52.2%増)、最終利益3億3600万円(同33.9%増)だった。

・売上高:24億9300万円(同5.9%減)
・営業利益:3億2900万円(同18.2%増)
・経常利益:4億5900万円(同52.2%増)
・最終利益:3億3600万円(同33.9%増)

出版事業と版権事業の収益が伸びたほか、投資事業組合運用益1億2800万円を営業外収益で計上したことも利益改善に貢献した。他方、アニメなどの映像制作については制作期間の長期化や、CG制作費と外注費の高騰などの影響で損失計上となった。

セグメントごとの業績は次のとおり。

① 映像制作事業
売上高は13億4500万円(同12.8%減)、営業損失は900万円(前年同期は8800万円の営業利益)となった。

テレビアニメは「SPY×FAMILY Season2」「怪獣8号」等、配信用アニメは「ムーンライズ」「ターミネーター」等、劇場用アニメは「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」「ハイキュー!! FINAL」等、納品へ向けそれぞれ制作している。

その他に、遊技機やCM等のアニメーションを制作し納品した。

なお、一部の作品については、制作期間の長期化や、CG制作費、外注費等が高騰しており、受注損失引当金を計上している。

② 出版事業
売上高は6億0300万円(同4.4%増)、営業利益は1億5600万円(同52.2%増)となった。

月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~6巻」「リィンカーネーションの花弁18巻」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍31点を刊行した。また、テレビアニメ化した「転生貴族の異世界冒険録」コミックスをはじめ、電子書籍全体の販売が好調に推移した。

③ 版権事業
売上高は4億6100万円(同4.1%増)、減価償却費が前年同期と比べ少なくなり、営業利益は2億0200万円(同83.9%増)となった。

「銀河英雄伝説 Die Neue These」「SPY×FAMILY」「進撃の巨人」「ハイキュー!!」「バブル BUBBLE」「攻殻機動隊」「PSYCHO-PASS サイコパス」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。

④ その他
その他の事業では、雑誌のイラストやキャラクターの商品化等により、売上高は8300万円(同0.7%減)、営業利益1200万円(同00万円の営業損失)となった。

■2024年5月期の業績見通し
2024年5月期の業績は、売上高106億3800万円(前期比4.7%減)、営業利益7億4800万円(同24.5%減)、経常利益8億1300万円(同18.6%減)、最終利益6億4600万円(同15.7%減)、EPS135.61円を見込む。

・売上高:106億3800万円(同4.7%減)
・営業利益:7億4800万円(同24.5%減)
・経常利益:8億1300万円(同18.6%減)
・最終利益:6億4600万円(同15.7%減)
・EPS:135.61円

計画に対する進捗率は、売上高23.4%、営業利益44.0%、経常利益56.5%、最終利益52.0%となっている。

・売上高:23.4%
・営業利益:44.0%
・経常利益:56.5%
・最終利益:52.0%

株式会社IGポート
https://www.igport.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IGポート
設立
1987年12月
代表者
代表取締役社長 石川 光久
決算期
5月
直近業績
売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
上場区分
東証
証券コード
3791
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