【ゲーム株概況(10/19)】金利高受けて株安 中東情勢悪化による原油高で不透明感 ユークスS安、コーテクやgumi年初来安値

10月19日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比611円63銭安の3万1430円62銭で取引を終えた。前日の米国市場で長期金利が上昇したことを受けて株価が下落した流れを受けて、朝方から売り優勢だった。中東情勢への警戒感も強く、半導体関連株を中心に大幅安となった。原油高を受けて金利に関する見通しが立てづらく、手控えムードが強いという。

こうした中、ゲーム関連株を見ると、ほぼ全面安商状となった。ユークス<4334>がストップ安まで売られた。前日10月18日にDCコミックスのキャラクターをテーマにしたデジタルカードゲーム『DC デュアルフォース』をリリースしたことを発表したものの、これを目先材料出尽くしと捉えた売り物が優勢な展開となっているようだ。

コーエーテクモホールディングス<3635>やgumi<3903>、イー・ガーディアン<6050>、エヌジェイホールディングス<9421>などが年初来安値を更新した。IGポート<3791>も利益確定の売りに押された。

円谷フィールズホールディングス<2767>もあえない。前日、子会社の円谷プロダクションがウルトラマンシリーズのトレーディングカードゲーム「ウルトラマン カードゲーム」を2024年夏に発売すると発表したが、反応薄となっている。アジア圏でのウルトラマンの人気は高いものの、カードゲームについては消化難だったようだ。

他方、サイバーエージェント<4751>が続伸。本日付の日本経済新聞で、同社が生成AIを社内業務に全面的に導入すると報じており、材料視されたとのこと。KLab<3656>やコロプラ<3668>、MIXI<2121>もしっかり。全体相場に先駆けて下落した銘柄の一角にショートカバーや自律反発狙いの買いが入っているという。