ドリコム<3793>は、10月26日、2024年3月期 第2四半期累計(23年4月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高50億9100万円(前年同期比12.2%減)、営業利益4億7200万円(同70.6%減)、経常利益4億5300万円(同70.7%減)、最終損失1億6900万円(前年同期は10億5600万円の利益)だった。
・売上高:50億9100万円(同12.2%減)
・営業利益:4億7200万円(同70.6%減)
・経常利益:4億5300万円(同70.7%減)
・最終損失:1億6900万円(同10億5600万円の利益)
同社では、ゲーム事業の減収と新作リリースに伴う費用増が収益を圧迫したことに加え、メディア事業における新規事業への投資が継続したため、としている。
また、最終赤字となったが、これは前期末及び第1四半期にリリースした新規タイトル2本についてクローズ、及び未発表/プロトタイプ段階の開発中タイトル1本について開発中止を決定し減損処理を行ったことで特別損失6億0900万円を計上したため。
■ゲーム事業
セグメント売上高は49億7100万円(同12.3%減)、セグメント利益は9億8800万円(同45.4%減)となった。
売上高については、主力のIPタイトルが好調に推移したものの、その他の運用タイトルが前年を下回る推移となったこと等により、減少した。利益については、減収要因に加え、前期末と第1四半期に新規自社配信タイトル2本をリリースしたことに伴う費用の増加が収益を圧迫した。
なお、新規タイトルが想定を下回る推移であることから、運用/開発ポートフォリオの見直しを実施し、第2四半期において前期末にリリースした運用中1タイトルのクローズ、及び未発表/プロトタイプ段階の開発中1タイトルの開発中止を決定した。
引き続き運用中タイトルの安定的な収益の維持に努めるほか、新作のモバイルゲームタイトルが想定以上に厳しい状況であることから、開発中のモバイルゲームタイトルの全般的な戦略見直しやコスト削減等を実施し、早期に損益状況の改善を図り、今後リリースする新規タイトルの貢献による売上、利益の増大を目指していく。
■メディア事業
セグメント売上高は1億1900万円(同8.1%減)、セグメント損失は5億1600万円(前年同期はセグメント損失2億0100万円)となった。
売上高については、「DREノベルス」の刊行開始に伴い増加したが、『Rooot』の売上高が前年を下回ったため、減少した。
利益については、減収要因に加え、出版・映像やWeb3などの新規事業領域への投資を行っており費用先行が継続しているため、損失額は増加したという。
■2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の業績は、売上高115億円(前期比6.5%増)、営業利益5億円(同78.1%減)、経常利益4億5000万円(同79.5%減)、最終利益ゼロを見込む。
・売上高:115億円(同6.5%増)
・営業利益:5億円(同78.1%減)
・経常利益:4億5000万円(同79.5%減)
・最終利益:ゼロ
計画に対する進捗率は、売上高44.3%、営業利益94.4%、経常利益100.7%となっている。
・売上高:44.3%
・営業利益:94.4%
・経常利益:100.7%
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793