マーベラス<7844>は、10月31日、2024年3月期 第2四半期累計(23年4月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高139億9900万円(前年同期比21.2%増)、営業利益11億5300万円(同35.0%減)、経常利益16億4600万円(同32.2%減)、最終利益11億1000万円(同33.0%減)だった。
・売上高:139億9900万円(同21.2%増)
・営業利益:11億5300万円(同35.0%減)
・経常利益:16億4600万円(同32.2%減)
・最終利益:11億1000万円(同33.0%減)
大幅な減益となったが、同社では、ゲーム事業における『LOOP8(ループエイト)』の不振や開発費の増加に加えて、舞台公演関連の補助金やアニメ二次利用収入の減少などが響いたため、と説明している。『FREDERICA(フレデリカ)』も寄与したが、9月28日と発売時期が短く、収益貢献は限定的だった。
■デジタルコンテンツ事業
・売上高:80億1500万円(前年同期比32.7%増)
・営業利益:1億5600万円(同73.8%減)
完全新作アクションRPG『FREDERICA(フレデリカ)』を2023年9月28日に国内・アジアで発売した。また、前期に国内で発売した『ルーンファクトリー3スペシャル』の北米・欧州・Steam版を同5日より順次発売したほか、弾幕アクションRPG『東方シンセカイ』を同年7月に国内外で発売した。
オンライン部門においては、前期リリースの『ドルフィンウェーブ』が堅調に推移したほか、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』、『ブラウザ三国志』といった長期運営タイトルが、経年により売上が減少したものの堅実に収益貢献した。
しかしながら、利益面においては、開発費の増加及び第1四半期に発売した完全新作ジュブナイルRPG『LOOP8(ループエイト)』の不振を補うことができず、増収減益となった。
■アミューズメント事業
・売上高:42億7100万円(同4.9%増)
・営業利益:15億9300万円(同1.0%減)
るキッズアミューズメントマシン『ポケモンメザスタ』において、「ゴージャススター1弾」を2023年7月6日より、「ゴージャススター2弾」を同9月14日より稼動開始した。イベントへの出展や、『ポケモンメザスタ』で使用できる「タグ」の配布等、積極的なマーケティング・プロモーション施策が寄与し、非常に好調に推移した。
また、海外展開中の『ポケモンガオーレ』についても引き続き好調に推移し、大きく業績貢献した。加えて、人気作品『NARUTO-ナルト-』を活用した新作アミューズメントマシン『火影忍者 斗牌世界』を、中国本土において2023年9月26日より稼動開始した。
■音楽映像事業
・売上高:17億1200万円(同19.1%増)
・営業利益:2億4200万円(同33.6%減)
劇場版プリキュアの最新作『映画プリキュアオールスターズF』が2023年9月15日に公開となり、シリーズ史上最高の興行収入で推移しているほか、TVアニメ『女神のカフェテラス』等のパッケージ商品化を行った。
また、「ミュージカル『テニスの王子様』」や『ワールドトリガー the Stage』、「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」等のシリーズ作品の新作公演に加え、舞台『刀剣乱舞』の7周年イベントを実施し、好評を博した。
舞台公演及びアニメのパッケージ販売の収入が増加したが、舞台公演関連の補助金等の減少や、アニメの二次利用収入の減少等により、前年同期比で増収減益となった。
■2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の業績は、売上高270億円(前期比6.5%増)、営業利益35億円(同40.7%増)、経常利益36億円(同22.8%増)、最終利益25億2000万円(同30.9%増)、EPS41.63円を見込む。
・売上高:270億円(同6.5%増)
・営業利益:35億円(同40.7%増)
・経常利益:36億円(同22.8%増)
・最終利益:25億2000万円(同30.9%増)
・EPS:41.63円
計画に対する進捗率は、売上高51.8%、営業利益32.9%、経常利益45.7%、最終利益44.0%となっている。
・売上高:51.8%
・営業利益:32.9%
・経常利益:45.7%
・最終利益:44.0%
会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高294億9300万円、営業利益24億1500万円、経常利益30億200万円、最終損益5億1700万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844