壽屋(コトブキヤ)<7809>は、11月14日、2024年6月期 第1四半期(23年7月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高34億7200万円(前年同期比27.2%減)、営業利益1億2700万円(同86.2%減)、経常利益1億2400万円(同85.7%減)、最終利益8100万円(同86.5%減)と大幅な減益となった。
・売上高:34億7200万円(同27.2%減)
・営業利益:1億2700万円(同86.2%減)
・経常利益:1億2400万円(同85.7%減)
・最終利益:8100万円(同86.5%減)
同社では、製品リリースのタイミングが下半期に集中していることや、高インフレ環境に伴う原材料費上昇等による製品仕入コストの上昇が主な要因としている。
国内市場で、プラモデル製品の展開については、2023年7月に自社IP製品『フレームアームズ・ガール』より「フレームアームズ・ガール フレズヴェルク=アルバス」、2023年8月に自社IP製品『メガミデバイス』より「皇巫 アマテラス レガリア」、2023年9月には自社IP製品『創彩少女庭園』より「寿 武希子 [若葉女子高校・冬服]」等を発売し、これらの製品が売上に貢献したが、美少女プラモデル市場における競合企業増加による競争激化を要因として、当該カテゴリーの売上は伸び悩んだ。
他方、フィギュア製品の展開については、他社IP製品ではオープンワールドRPG『原神』より2023年9月に「蛍」、「空」や『にじさんじ』に所属するバーチャルライバー「アンジュ・カトリーナ」等を発売したことに加え、新シリーズ『ARTIST SUPPORT ITEM』より「ハンドモデル/R」を発売し、これらの製品が当該カテゴリーの売上に貢献した。
海外の北米地域では、ロサンゼルスで開催した「アニメエキスポ2023」及びサンディエゴで開催した「サンディエゴ・コミックコンベンション2023」に出展し、プロモーション活動を積極的に行ったが、前年同期と比較して、製品タイトルの件数が減少したことによる影響を受け、当該地域の売上は伸び悩んだ。
アジア地域では、オープンワールドRPG『原神』の「蛍」、「空」がフィギュア製品の売上に貢献したが、プラモデル製品の売上は伸び悩んだ。
直営店舗による小売販売については、2023年8月にVirtual eSports プロジェクト「ぶいすぽっ!」の公式ショップ「ぶいすぽっ!コトブキヤショップ」をコトブキヤ秋葉原館の1階にオープンしたこと、店舗キャンペーンの実施や『にじさんじ』関連商品が堅調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和に伴う訪日外国人客の増加により、各店舗の売上は大きく増加した。
■2024年6月期の業績見通し
2024年6月期の業績は、売上高180億円(前期比0.6%減)、営業利益23億円(同12.0%減)、経常利益22億6500万円(同11.0%減)、最終利益15億7200万円(同10.6%減)、EPS199.00円を見込む。
・売上高:180億円(同0.6%減)
・営業利益:23億円(同12.0%減)
・経常利益:22億6500万円(同11.0%減)
・最終利益:15億7200万円(同10.6%減)
・EPS:199.00円
計画に対する進捗率は、売上高19.3%、営業利益5.5%、経常利益5.5%、最終利益5.2%となっている。
・売上高:19.3%
・営業利益:5.5%
・経常利益:5.5%
・最終利益:5.2%
会社情報
- 会社名
- 株式会社壽屋(コトブキヤ)
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 一行
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 7809