トーセ、2023年8月期のVRゲーム開発案件はThirdverseからの受注　販売額6億9400万円　スクエニとアクアプラス経由も高水準で推移

ゲームソフト受託開発大手のトーセ<4728>は、2023年8月期の販売先を公開し、Thirdverse向けの販売実績が6億9400万円だった。同社の売上に占める比率は12.0％となる。この期の決算概況の説明においても、大型案件の一つとして、VRゲーム機向けのソフト開発に取り組んだとしており、こちらがそれに該当するものと見られる。

Thirdverseは、gumi<3903>創業者として知られる国光宏尚氏率いるVRゲームの開発会社で、『X8』を2023年11月にVRマルチプレイヒーローシューター『X8』をリリースし、VRドラマチックアクション『SOUL COVENANT（ソウル・コヴェナント）』を2024年初頭にリリースする、としている(どちらは非開示である)。 

同社がコンスタントに受注しているのはスクウェア・エニックスで、販売実績は17億5700万円だった。前の期比35.4％減と増減があるが、ここ最近は毎年、売上の10％以上を占めている。『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』や『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』の開発を進めたという。

このほか、アクアプラスも6億2200万円だった。4年連続で同社販売実績の10％を超えた。これは主に「うたわれるもの」シリーズのスマートフォンゲーム『うたわれるもの ロストフラグ』に関連する売上と見られる。運用年数が経過しても安定した売上を稼いでいることがうかがえる。

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