エイチーム、第1四半期(8~10月)決算は売上高16%減、1.7億円の営業赤字を計上 自転車小売事業の譲渡の影響で大幅減収に エンタメ事業の損失拡大で赤字転落

  • エイチーム<3662>は、12月8日、2024年7月期の第1四半期(8~10月)の連結決算を発表、自転車小売事業の譲渡によりEC事業の売上が大幅に減少したことで、前年同期比で減収となった。

    また、EC事業の損失分が縮小したものの、エンターテインメント事業において損失が拡大し、各利益項目とも赤字計上となった。

    売上高59億7400万円(前年同期比16.3%減)
    営業損益1億7000万円の赤字(前年同期2億1300万円の黒字)
    経常損益1億3700万円の赤字(同2億2300万円の黒字)
    最終損益1億4200万円の赤字(同1億2000万円の黒字)

    各セグメント別の状況は以下のとおり。

    ①ライフスタイルサポート事業 売上高43億8700万円(前年同期比3.4%減)、セグメント利益1億5800万円(同73.4%減)
    売上高は、前年同四半期比で微減となった。これは主に、人材メディア事業および保険代理店事業の売上が前年同四半期比で増加となり好調に推移するも、引越し関連事業の一部である新電力会社および通信事業者への送客事業において、資源価格の高騰や通信関連市場における顧客獲得競争の激化など、市場環境の変化に伴う取引先への送客制限及び送客停止による減収が生じたためとなる。

    セグメント利益は、前述のとおり引越し関連事業の一部が減収に伴い減益となったことに加え、自動車関連事業における顧客獲得競争の激化および結婚式場サイト「Hanayume(ハナユメ)」においてブランド力強化に向けた広告投資を行ったことにより費用が増加し、前年同四半期比で大きく減少した。

    ②エンターテインメント事業 売上高10億3900万円(同19.6%減)、セグメント損益8600万円の赤字(前年同期400万円の赤字)
    売上高は、ゲームアプリ全体で引き続き減少傾向であり、また『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』が2023年1月11日にサービス終了となったことに伴い、前年同期比で減少となった。

    セグメント損失は、ゲームアプリ運営の効率化を行っているものの、前述のとおりゲームアプリでの減収に伴う減益により、前年同期比で損失が拡大した。

    ③EC事業 売上高5億4700万円(同57.8%減)、セグメント損益4700万円の赤字(前年同期1億4500万円の赤字)
    売上高は、「lujo(ルジョー)」および「OBREMO(オブレモ)」において顧客数が順調に増加し増収するも、2023年3月に自転車小売事業を譲渡したため、前年同期比で大幅減収となった。

    セグメント損失は、前述のとおり自転車小売事業の譲渡により、その運営費用が減少したことに加え、「lujo(ルジョー)」が前第4四半期連結会計期間に引き続き黒字となったため、前年同四半期比で損失が大きく縮小した。

  • ■通期業績予想は10月に最終利益を上方修正

  • 2024年7月期通期の連結業績予想については、以下のとおり。

    最終利益については、10月24日に子会社エイチームウェル ネスの女性向け生理予測体調管理アプリ「Lalune」を開発・運営するラルーン事業をメドレー<4480>に譲渡することで特別利益を計上することで上方修正を実施している。

    売上高287億円 (前期比4.2%増)
    営業利益6億円(同10.3%増)
    経常利益6億円(同15.7%減)
    最終利益7億8000万円(同442.2%増)

株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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