【ゲーム株概況(12/12)】DeNAやコーテクなど年初来安値続出 テレ朝と資本提携の壽屋が独歩高 GENDA朝高も利食い売りで沈む

12月12日の東京株式市場は小幅続伸。日経平均株価は、前日比51円90銭高の3万2843円70銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式市場で半導体関連の上昇を受けて、ハイテク株を中心に買い優勢で始まった。日経平均は、一時3万3000円台まで回復したものの、為替市場が円高で触れたことや、米国CPIの発表を控えていることもあり、徐々に上げ幅を縮小していった。物色方向は方向感に乏しかったという。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>やコーエーテクモホールディングス<3635>、オルトプラス<3672>、ケイブ<3760>、カヤック<3904>、マイネット<3928>、エディア<3935>、UUUM<3990>、ギークス<7060>、エヌジェイホールディングス<9421>、ウェルプレイド・ライゼスト<9565>が年初来安値を更新するなど全面安商状だった。

HEROZ<4382>が反落。10月中間決算を受けて前日はストップ高まで買われたものの、この日は利益確定の売りに押されたようだ。営業利益は、前年同期比572.1%増の2億5200万円だった。買収効果と将棋ブーム追い風にAI/DX事業が伸びたという。棋神ラーニング」は、10月中旬にリリースしたが、会員の獲得数は想定を大幅に上回ったとのこと。

GENDA<9166>が反落。前日に発表した第3四半期決算で、営業利益が41億6400万円となり、2024年1月通期計画の83.3%に達した。上ブレ期待から朝方は買いが先行し、一時2499円まで買われる場面があったが、買い一巡後は利益確定の売りに押されたとのこと。

他方、任天堂<7974>が小幅続伸。大和証券が投資判断「1」を継続し、目標株価を7800円から8200円に引き上げたことが材料視されたようだ。

壽屋<7809>がストップ高。前日発表したテレビ朝日との資本業務提携が刺激材料になった。資本提携は、テレビ朝日が壽屋の発行済株式の12.6%に相当する106万株を19億2500万円で取得する。業務提携ては、企業価値の向上を目指すため、オリジナルIP・コンテンツの共同開発及び二次利用の共同展開などを行っていくとのこと。