【ゲームエンタメ株概況(12/26)】暗号資産事業進出のサイバーステップが大幅続伸 サンリオ年初来高値 セガサミーも終値ベースで3000円台に

 

 
12月26日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前営業日比437円63銭高の3万9568円06銭でこの日の取引を終えた。一時461円85銭高の3万9592円28銭まで買われる場面があった。前日の米国株式市場が休場であることに加え、市場参加者が減少し方向感の乏しい中、輸出関連や小売などを中心に買われた。節税を意識した損出しの売りが一巡し、年明けの相場を期待した動きもあったとのこと。

【主要指数】
・日経225: 39,568.06(+437.63)
・TOPIX: 2,766.78(+32.92)
・ドル/円: 157.41(+0.10)
・ダウ: 43,297.03(+390.08)
・ナスダック: 20,031.13(+266.24)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は51銘柄(53%)、下落は36銘柄(38%)、変わらずは9銘柄(9%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別では、サイバーステップ<3810>が大幅続伸。2025年より暗号資産関連事業を本格的に強化し、新たな市場開拓に挑戦すると発表したことが引き続き材料視されたもようだ。

 

サンリオ<8136>が年初来高値更新。12月25日に開示した「株式の売出しに関するよくあるご質問と回答について」において、今回の株式売出しにおける創業家の株式売却について、「生前贈与発生に伴う納税資金の確保を目的とした売却であり、引き続き経営に責任を持ち取り組む旨を確認している」としたことで買い安心感が広がっているという。

 

セガサミーホールディングス<6460>が終値ベースで3000円台に乗せた。映画「ソニック × シャドウ TOKYO MISSION」の米国での好調が引き続き評価材料となっていることに加え、大和証券が投資判断を「2」から「1」に格上げし、目標株価も3350円から4200円に引き上げたことが引き続き材料視された。

 

SHIFT<3697>が続伸。岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を1万8000円から2万円に引き上げたことが株価の下支えになっているようだ。

アクセルマーク<3624>が大幅続伸。12月23日に発表したトレーディングカードのFCサイトの運営を手掛けるcraftyの買収に向けた協議開始が引き続き注目を集めたもようだ。

 他方、東映<9605>が4日続落。野村証券が投資判断を「Buy」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価も6200円から6100円に引き下げたことが新たに市場から嫌気されているもようだ。

enish<3667>が反落し、年初来安値を更新した。前日12月25日にEVO FUNDを割当先とした第19回新株予約権を発行し、手取概算で9億4300万円を調達すると発表しており、新株予約権の行使による希薄化懸念から売り物に押されたものの、売り一巡後は下げ渋った。

 

このほか、ドリコム<3793>やサン電子<6736>、テイツー<7610>、シリコンスタジオ<3907>が高く、カバー<5253>が利益確定の売りに押されたほか、IGポート<3791>、GENDA<9166>、HEROZ<4382>が安い。