ポールHD、第3四半期のメディア・コンテンツの業績はアクアプラスの貢献で売上高2.4倍の46億円　ゲーム開発出資やMDの不調で赤字に

ポールトゥウィンホールディングス<3657>は、第3四半期累計(2023年2月～2023年10月)のメディア・コンテンツの売上高が前年同期比で139.1％増の46億円だったことを明らかにした。2022年12月に買収したアクアプラスが連結業績に寄与したことが主な要因。スマートフォンゲーム『うたわれるもの ロストフラグ』が貢献したという。

ただ、営業利益を見ると、3億4900万円の赤字となった。前年同期の4億6500万円から赤字幅が縮小したものの、赤字継続となった。第1四半期は1200万円、第2四半期は4200万円と黒字が続いていたものの、第3四半期で4億0400万円の赤字計上となったため、累計業績も一気に赤字となってしまった。 

同社では、その要因として、高収益なゲーム開発出資レベニューシェアが減少したこと、ゲームとMD(マーチャンダイジング)事業の一部案件が収益計画を下回ったことをあげた。今後、不採算事業の整理撤退と人員数・配置・業務管理体制を見直し、新規事業及び収益性の高い事業への選択と集中を行っていく考え。

また、アニメ制作は、受注見込みから納品までて長期に及ぶ傾向があるという。現時点で、2024年に4億円、2025年に8億円、2026年に12億円、2027年に13億円の受注を見込んでいるそうだ。元請けスタジオの強みを活かし、アニメの製作委員会にも出資することでレベニューシェアを狙い、収益拡大を図っていく。