ANYCOLOR、stuとVTuberに特化したリモートライブシステムを共同開発 l「AGTMF KOREA 2023」で3Dライブ公演を開催
ANYCOLOR<5032>は、stuとVTuberに特化したリモートライブシステムを共同開発し、2023年12月2日から2023年12月3日にかけて韓国で開催したアニメやゲームを中心とした総合イベント Anime x Game Festival「AGTMF KOREA 2023」で、にじさんじ所属「緑仙」「Nornis」の3Dライブ公演を、日本のスタジオからリモートで実現した。海外の会場での3Dライブに日本のスタジオからリモートで出演することは、同社にとって初の試みとなる。
■VTuberに特化したリモートライブシステム
VTuberの3Dライブイベントでは、大掛かりなモーションキャプチャー設備をイベント会場に設置する必要があり、対応できるイベント会場の選択肢が非常に限られる。そのため、大規模なコストを投じて現地開催を実現させるか、事前に収録した映像をイベント会場で投影せざるを得ないのが業界における一般的な運用となっている。ただ、海外公演を実施する際には、言語や会場設営に関する慣習等の違いから、これらの設備をイベント会場のある現地に設置することは難しく、現実的ではない。
しかし、同社は「魔法のような、新体験を。」というコーポレートミッションのもと、日本国外などの遠隔地で開催される3Dライブイベントにおいてもリアルタイムでのライブコンテンツを来場者に届けることに重きをおいており、この課題を解決するための技術開発を進めてきた。
そこで、同社は、stuよりMedia Sync Technologyを技術提供し、VTuberリモートライブシステムを同社と共同開発することで、上記課題への解決策を見出した。
VTuberに特化したリモートライブシステムにより、スタジオの音声、モーション、各種演出信号をインターネットで同期伝送し、韓国の会場でレンダリングすることでリモートによる3Dライブ公演を実現し、韓国・KINTEXにいる来場者とリアルタイムにつながることで、日本のスタジオにいながらも来場者たちと熱量の高い双方向的なコミュニケーションをとれるようになった。
■今後の展開について
VTuberに特化したリモートライブシステムを利用することで、特に海外公演を実施する際、現地に大がかりな設備を設置する必要がなくなり、リアルタイムでの歌唱及びモーションの伝送、観客と出演ライバーのかけあいが、遠隔でもリアルタイムで実施できるようになった。
また、同システムは、日本国内においても遠方あるいはモーションキャプチャー設備を設置できない小規模イベント会場でのライブツアーや音楽イベントへのリモート参加など、様々な用途での活用が可能となる。さらに従来型の3Dライブにおいても、全てのデータを集約することでデータの同期ができるようになり、オペレーションの効率化が図れるようになった。
VTuberに特化したリモートライブシステムによりイベント会場の設備設置による課題が解決され、イベント準備や実施が今後スムーズになることで、海外で開催される大規模イベントへの参加、さらに海外タレントを交えた国際的な活動の拡大等が期待できる、としている。
会社情報
- 会社名
- ANYCOLOR株式会社
- 設立
- 2017年5月
- 代表者
- 田角陸
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高319億9500万円、営業利益123億6100万円、経常利益123億4100万円、最終利益87億2500万円(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5032
会社情報
- 会社名
- 株式会社stu
- 設立
- 2017年4月
- 代表者
- 黒田貴泰
- 直近業績
- エッジテック事業、制作プロダクション、コンテンツ開発事業