1月9日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比385円76銭高の3万3763円18銭でこの日の取引を終えた。ザラ場、終値ともにバブル崩壊後の高値を更新した。米国でハイテク株が買われた流れを受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなど指数寄与度の大きい半導体関連株が相場をけん引したという。日経平均株価については、史上最高値の更新を期待する見方もあるが、今週から始まる小売関連企業の決算発表を見極めたいとの見方も出ているという。
こうした中、ゲーム関連株を見ると、半導体関連が買われた流れを受けて、HEROZ<4382>やmonoAI technology<5240>などAI関連企業が積極的に物色されたほか、持分法適用関連会社でタクシー配車システムの提供などを行うGOが株式上場に向けた準備を開始すると発表したことを決定したディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が大幅高となった。
任天堂<7974>が上場来高値を更新。米国CNBCが1月8日、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の後継モデルを2024年中にも発売することになりそうだとする複数の市場関係者の声を伝えたことが材料視されたとのこと。カプコン<9697>やコナミグループ<9766>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、バンダイナムコホールディングス<7832>も買われた。
また、コーエーテクモホールディングス<3635>も反発。サウジアラビアの政府系ファンドが同社株を買い増したとの観測が出たことが材料視されたという。
他方、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>が大幅続落。自社株買いを手がかりに買われたが、5000円台まで株価を戻したことで目標達成感から利益確定の売りが出ているようだ。前週末にストップ高となったウェルプレイド・ライゼスト<9565>も大幅安となった。