ケイブ、11月中間決算は営業益5億円と前年15億円の赤字から黒字転換…『モンスト』と『キングダム乱』大きく貢献、『ごまおつ』は厳しい状況

ケイブ<3760>は、1月12日、2024年5月期 第2四半期累計(23年6月~23年11月)の連結決算を発表し、売上高51億5200万円(前年同期比838.4%増)、営業利益5億6000万円(前年同期は15億1100万円の損失計上)、経常利益7億2900万円(同14億7800万円の損失計上)、最終利益6億1200万円(同47.3%減)だった。同社では、でらゲーの運営する『モンスターストライク』と『キングダム 乱』が大きく貢献したため、としている。

・売上高:51億5200万円(同838.4%増)
・営業利益:5億6000万円(同15億1100万円の損失計上)
・経常利益:7億2900万円(同14億7800万円の損失計上)
・最終利益:6億1200万円(同47.3%減)

 

■ゲーム事業

売上高は50億2800万円(同1,321.2%増加)となり、セグメント利益は5億9600万円(前年同期はセグメント損失14億5600万円)となった。

「東方Project」のIP許諾を受けた新規ゲーム「東方幻想エクリプス」については、2023年9月15日に公式サイト、公式Xアカウントの公開を行い、2023年11月22日正式にリリースした。

リリースに先行して行われた事前登録では登録者数が20万人を超え、ユーザーの期待が反映した結果となり、リリース後はダウンロード数が想定を大幅に上回り、売上目標達成率も初月177%の結果となった。引き続きユーザーに楽しめるようイベントの開催、プレイフローのアップデートなど開発を進めていく。

「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~」については、9月より新ストーリーを開始し、誕生日の主人公キャラの売上や新ショットの商材価値が上がり売上は、好調に推移した。また、第2四半期後半ではハロウィンイベントや怒首領蜂最大往生コラボイベントを展開し、前半に引続き順調に売上を獲得している。しかしながら、経年による売上高の減少により、厳しい状況が続いている。今後も継続してユーザー満足度の向上を図り、ユーザーの維持、獲得に努めていく。

また、でらゲーにおいては、主要ゲームである「モンスターストライク」や「キングダム 乱 -天下統一への道-」が同社グループの収益に大きく貢献した。また、新ジャンルのパーティー×シューターゲーム「メテオアリーナ」やパズルゲーム「ゆるっとパズル - カナヘイの小動物 すてきなホテル」、新感覚人狼型マルチプレイゲーム「サイレントサイン - シャドウハンターズ -」など複数のゲームについても開発が進行中。

 

■動画配信関連事業

売上高は1億2400万円(同36.5%減少)となり、セグメント損失は3600万円(同、セグメント損失5500万円)となった。

同社グループの動画配信関連事業については、ライブ配信プラットフォームの多様化、コンテンツの増加などを要因として競争が激化している。ライバーのマネジメント業務の複雑化に伴う利益率の悪化に対応するため、事業の見直しを行い、一定の利益を維持しながら、新規事業へのリソースの移行を進めている。

YouTube事業については、主力コンテンツにおける広告収入が安定的に売上を創出しており、引続き、堅調に推移をしている。

また、DtoC事業を含むデジタルマーケティング事業については、主力の冬期商材の販売により第1四半期と比較し売上を伸ばしているが、暖冬の影響により前年比を下回り低調に推移した。

 

【追記】

四半期業績推移のグラフは以下のとおり。

株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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