シリコンスタジオ、23年11月期の決算は営業益37%減の2億3800万円…ミドルウェアの大型ライセンス剥落、人材事業での先行投資も響く
シリコンスタジオ<3907>は、1月12日、2023年11月期(22年12月~23年11月)の連結決算を発表し、売上高45億5400万円(前の期比1.1%増)、営業利益2億3800万円(同37.5%減)、経常利益2億4600万円(同37.5%減)、最終利益2億円(同21.4%減)だった。大幅な営業減益となったが、同社では、前の期に計上されたミドルウェアの大型契約がなかったことに加え、人材事業で広告宣伝や営業基盤の強化などを行ったため、としている。
・売上高:45億5400万円(同1.1%増)
・営業利益:2億3800万円(同37.5%減)
・経常利益:2億4600万円(同37.5%減)
・最終利益:2億円(同21.4%減)
■開発推進・支援事業
売上高は27億7600万円(同0.5%増)、セグメント利益は3億2600万円(同23.4%減)となった。
受託開発の売上高は、ゲーム開発環境構築支援等エンターテインメント業界からの受注増に加え、産業界からの汎用エンジンを使用した開発の引き合いが増加したことも寄与し増収となった。
ミドルウェアライセンス販売の売上高は、前期に計上した大型ライセンス契約の売上一括計上があったため減収にはなっているがそれを除けば堅調に推移している。
ネットワーク構築・運用等のサービスを提供するソリューション売上は、オンラインゲーム向けのサーバー開発、運用が共に堅調で増収となった。
■人材事業
売上高は17億7700万円(同1.8%増)、セグメント利益は4億1200万円(同7.3%減)となった。
近年減少し続けていた人材派遣の稼働者数は今期は増加し復調の兆しを見せた。
有料職業紹介においては、成約件数がほぼ横ばいではあったが、ミドル・ハイクラス人材向けサービスが好調に推移し平均単価を押し上げた。
しかしながら、今期は広告等で各方面への業界認知度の向上や営業に力を入れ、営業基盤強化に費やしたこともあり減益となった。
前期における派遣先企業で稼働した一般派遣労働者数は延べ2260名(同0.8%増)、有料職業紹介の成約実績数は387名(同1.3%増)となった。
■2024年11月期の業績見通し
2024年11月期の業績は、売上高45億9900万円(前期比1.0%増)、営業利益2億5400万円(同6.6%増)、経常利益2億5500万円(同3.6%増)、最終利益2億1700万円(同8.4%増)、EPS75.26円を見込む。
・売上高:45億9900万円(同1.0%増)
・営業利益:2億5400万円(同6.6%増)
・経常利益:2億5500万円(同3.6%増)
・最終利益:2億1700万円(同8.4%増)
・EPS:75.26円
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907