【決算カレンダー】ゲーム関連企業の10～12月決算発表は来週29日からスタートに　『ファンパレ』ヒットによるCAのゲーム事業の状況は？　KLabの新作開発で動きも

ゲーム関連企業の2023年10～12月の決算発表シーズンが来週（1月29日）からスタートする。今回先陣を切るのは、コーエーテクモHD<3635>と東映アニメ<4816>の2社で、表中で1月中に発表を予定しているのは、10社のみとなっている。発表のピークは2週目（2月5日～9日）の週の週末に向けた8日、9日と翌週の2月14日の3日で14日にソニーグループ<6758>やバンダイナムコHD<7832>が発表を予定するなど家庭用ゲームの大手企業もスケジュールが分散している印象だ。

なお、今回は12月期決算企業が本決算発表ということで、本決算発表を予定している企業も多く、上記のピーク日に発表を予定している企業では、8日にKLab<3656>とネクソン<3659>、9日にenish<3667>、14日にアエリア<3758>とガンホー<3765>、Aiming<3911>、マイネット<3928>といったところが発表を予定している。

さて、注目企業の1つはやはりサイバーエージェントだろうか。サイバーエージェントは、子会社アプリボットがスクウェア・エニックスと共同開発した『FFVII エバークライシス』に続き、同じく子会社のサムザップが11月21日にリリースした『呪術廻戦 ファントムパレード』も好発進となった一方、長期運営タイトルの運営縮小やサービスの終了など運営タイトルの新陳代謝の過渡期のような状況になっている。2024年9月期のスタートとなる今回の第1四半期決算ではゲーム事業の業績トレンドがどのような状況となっているのか、まずはじっくりと見極めたいところだ。

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主力タイトルの減衰で苦戦が続く中、足元進めている新作開発の動きがようやく芽吹きだしてきそうなのがKLabだ。EAと共同開発中の新作サッカーゲーム『EA SPORTS FCTactical』が全世界で事前登録を実施中となっているほか、本日1月26日にはハイブリッドカジュアルゲームで『パルワールド / Palworld』で知られるポケットペアとの共同開発・運営を行う動きが進められていることを発表した。また、「海外向けゲーム開発支援モデル」についてもアニメ「ハイキュー!!」を題材としたモバイルオンラインゲーム『ハイキュー!!FLY HIGH』が発表されている。今回発表される2023年12月期決算については、まだ業績面では厳しい状況が続くと思われるが、今期の新作展開・展望の発表は注目しておきたいところだ。

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