サイバーエージェント藤田社長、ABEMAの業績改善について「投資が実を結んだ」 W杯の中継で認知度や出演意向上昇、広告にも良い影響

 

サイバーエージェント<4751>は、この日(1月31日)、第1四半期(23年10~12月)のメディア事業の業績について、売上高が前年同期比27.8%増の427億8400万円、営業損失は9億9100万円(同93億5600万円の損失計上)だったと発表した。

「ABEMA」関連事業が増収したことに加えて、前年同期に計上されたサッカー・ワールドカップ関連の費用がなくなったことが収益面での大きな改善につながった。

 

この日の決算説明会で藤田晋社長は、「長年赤字を出しながら先行投資してきたが、赤字はほぼ一掃されてきた。ABEMAの売上もしっかりと伸びている。特にW杯中継以降、力強くマネタイズが進んでいる」と述べた。

この背景には、W杯の中継がポジティブな影響を与えたという。「社会での認知度や利用意向、そして(著名な出演者の)出演意向が高くなり、広告に良い影響もあった。数字が底上げされ、投資が実を結んだ」。