2月6日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比193円50銭安の3万6160円66銭で取引を終えた。米国での早期利下げ期待が後退し株安となった流れを引き継いだという。市場全体については短期的な加熱感が意識されているものの、決算発表がピークを迎える中、決算発表を材料にした個別株物色の動きが活発になっているとのこと。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が3日続伸。前日2月5日に発表した第3四半期決算において、第3四半期期間(10~12月)の利益が市場の予想を大きく上回ったとの見方が市場の評価につながっているようだ。昨年10月にアニメ放送が始まった「薬屋のひとりごと」の大ヒットが第3四半期期間の業績面にも寄与しているもようだ。
KADOKAWA<9468>が後場に入って急騰。この日、ロイターがテンセント・ホールディングスがKADOKAWA子会社のフロム・ソフトウェアの開発した「エルデンリング」モバイル版への対応に取り組んでいると報じたことを受けて買いが殺到したとのこと。
また、この日の引け後に決算発表を控えていた任天堂<7974>は小動き。前日の終値付近でもみあった。第3四半期の決算発表だけでなく、2024年3月通期の業績予想を上方修正するか否かに関心が集まっていたという。同じく決算発表を控えていたタカラトミー<7867>は続伸。増配と自社株買いもあわせて発表となった。
他方、KLab<3656>が続落。急騰後というころもあって利食い売りに押された。モバイルファクトリー<3912>やバンク・オブ・イノベーション<4393>、ユークス<4334>などもさえない。