ハピネット、第3四半期決算は営業益29%増の77億円…「一番くじ」や「ポケカ」「ワンピカード」が好調、カプセル玩具やゲームも拡大

ハピネット<7552>は、2月8日、2024年3月期 第3四半期累計(23年4月~23年12月)の連結決算を発表し、売上高2723億9200万円(前年同期比12.4%増)、営業利益77億1400万円(同29.1%増)、経常利益79億5700万円(同28.0%増)、最終利益59億3900万円(同61.1%増)だった。

・売上高:2723億9200万円(同12.4%増)
・営業利益:77億1400万円(同29.1%増)
・経常利益:79億5700万円(同28.0%増)
・最終利益:59億3900万円(同61.1%増)

同社では、玩具事業、アミューズメント事業がヒット商品や市場の拡大を取り込み、引き続き好調に推移したことなどにより、利益面ともに前年同期を大幅に上回った、としている。

なお、持分法適用関連会社であったブロッコリーの株式を追加取得し連結子会社化したことに伴い、第2四半期において段階取得に係る差益10億2500万円を特別利益として計上した。また、同社のみなし取得日を8月31日としているため、第2四半期においては貸借対照表のみを連結し、第3四半期より損益計算書を連結しているという。

 

■セグメントごとの経営成績

① 玩具事業
売上高は1146億9700万円(同14.3%増)、セグメント利益は53億5500万円(同34.1%増)となった。BANDAI SPIRITSの「一番くじ」など主にコンビニエンスストア向けに販売しているくじ商品や、「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などのトレーディングカードが依然好調に推移したことにより、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。

② 映像音楽事業
売上高は497億1600万円(同0.3%増)、セグメント利益は4億7400万円(同280.2%増)となった。中間流通部門では「Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME」などのヒット商品があったものの、メーカー部門の売上が低調に推移し、売上高は前年同期と横ばいとなった。利益面については、滞留在庫の評価損失の抑制や、比較的利益率の高い自社企画グッズの販売が好調に推移したことなどにより、前年同期を大幅に上回った。

③ ビデオゲーム事業
売上高は773億4700万円(同12.0%増)、セグメント利益は15億5600万円(同8.5%増)となった。「Nintendo Switch」や「PlayStation5」のハードの売上が引き続き好調に推移したことに加え、ソフトで「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」などのヒット商品があったことにより、利益面ともに前年同期を上回った。

④ アミューズメント事業
売上高は306億3000万円(同30.9%増)、セグメント利益は17億3100万円(同8.1%増)となった。カプセル玩具市場がインバウンド需要も取り込み好調に推移していることに加え、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店や、新規ロケーションの拡大により、利益面ともに前年同期を上回った。なお、「ガシャココ」は12月末日時点で102店舗を出店している。

 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高3400億円(前期比10.7%増)、営業利益84億円(同43.8%増)、経常利益86億円(同38.8%増)、最終利益65億円(同82.5%増)、EPS293.43円を見込む。

・売上高:3400億円(同10.7%増)
・営業利益:84億円(同43.8%増)
・経常利益:86億円(同38.8%増)
・最終利益:65億円(同82.5%増)
・EPS:293.43円

計画に対する進捗率は、売上高80.1%、営業利益91.8%、経常利益92.5%、最終利益91.4%となっている。

・売上高:80.1%
・営業利益:91.8%
・経常利益:92.5%
・最終利益:91.4%

株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高2824億4100万円、営業利益55億7500万円、経常利益58億5300万円、最終利益35億5400万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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