日本ファルコム、 第1四半期決算は営業利益161％増の4億4700万円と大幅増益…高採算のライセンス部門の売上が倍増

日本ファルコム<3723>は、2月9日、2024年9月期 第1四半期(23年10月～23年12月)の決算を発表し、売上高6億9300万円(前年同期比84.9%増)、営業利益4億4700万円(同160.5%増)、経常利益4億3100万円(同185.4%増)、最終利益2億9900万円(同185.1%増)と大幅増収増益を達成した。収益性の高いライセンス部門の売上が倍増となった。

・売上高:6億9300万円(同84.9%増)
・営業利益:4億4700万円(同160.5%増)
・経常利益:4億3100万円(同185.4%増)
・最終利益:2億9900万円(同185.1%増)

■製品部門

売上高は6300万円(同0.6%増)となった。

シリーズ生誕35周年記念タイトル「イースX-NORDICS-」をPlayStation5/PlayStation4/Nintendo Switch向けに販売したほか、10月には音楽アルバム「ADOL CHRISTIN～イース生誕35周年音楽作品～」を発売した。

また、Nintendo Switch自社参入タイトル第四弾「英雄伝説 黎の軌跡 for Nintendo Switch」を2月に、PlayStation5/ PlayStation4向け「イース・メモワール-フェルガナの誓い-」を5月に発売する。その他、Nintendo Switchタイトルや廉価版タイトルの発売を予定している。

なお、累計販売数750万本を超える「軌跡」シリーズ最新作「英雄伝説 界の軌跡-Farewell, O Zemuria-」を鋭意制作中。

■ライセンス部門

売上高は6億3000万円(同101.9%増)となった

PlayStation5/PlayStation4/NintendoSwitch向けに「イースX-NORDICS-」繁体字中国語版及び韓国語版、PlayStation5/ PlayStation4/ Nintendo Switch/PC・Steam向けに「英雄伝説 創の軌跡」英語版、PlayStation4/ Nintendo Switch/PC・Steam向けに「那由多の軌跡」英語版、「英雄伝説 零の軌跡」英語版、「英雄伝説 碧の軌跡」英語版などを販売した。

そのほか、旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売や、「イースVIII-Lacrimosa of DANA-」「イースIX-Monstrum NOX-」「英雄伝説 閃の軌跡III」「英雄伝説 閃の軌跡IV-THE END OF SAGA-」「東亰ザナドゥeX+」の英語版なども引き続き展開している。

また、Nintendo Switch向け「英雄伝説 黎の軌跡 for Nintendo Switch」繁体字中国語版及び韓国語版、PlayStation5向け「英雄伝説 閃の軌跡III&IV」英仏語版を2月に発売する。そして、PlayStation5/ PlayStation4/ Nintendo Switch/PC・Steam向け「英雄伝説 黎の軌跡」英語版のほか、「英雄伝説 界の軌跡-Farewell, O Zemuria-」の繁体字中国語版及び韓国語版を展開する予定。その他、同社タイトル海外翻訳版の契約を締結している。

■2024年9月期の業績見通し

2024年9月期の業績は、売上高25億円(前期比1.1%増)、営業利益12億円(同9.6%減)、経常利益12億円(同10.7%減)、最終利益8億円(同12.2%減)、EPS77.82円を見込む。

・売上高:25億円(同1.1%増)
・営業利益:12億円(同9.6%減)
・経常利益:12億円(同10.7%減)
・最終利益:8億円(同12.2%減)
・EPS:77.82円

計画に対する進捗率は、売上高27.7%、営業利益37.3%、経常利益35.9%、最終利益37.4%となっている。

・売上高:27.7%
・営業利益:37.3%
・経常利益:35.9%
・最終利益:37.4%

第1四半期累計の業績は堅調に推移しているが、第2四半期以降については、いまだ不確定な要素を含んでおり、また、発売タイトル数の拡大や新しいIPコンテンツ・ゲームの創出を進めているため、先行して開発費用の発生を見込んでいる。11月10日に公表した業績予想に変更はないが、今後業績予想の修正が必要となった場合には、速やかに公表する、としている。