クルーズ、第3四半期(4～12月)決算は売上高1％減、営業益50％減　アパレルEC市場の競合の増加などで主力のSHOPLIST事業が苦戦

クルーズ<2138>は、2月13日、2024年3月期の第3四半期累計（4～12月）の連結決算を発表、アパレルEC市場における競合が増えたことなどにより、主力のSHOPLIST事業の取扱高及び売上高が前年同期と比較して減少し、減収・営業減益となった。

なお、投資事業組合運用益を営業外利益として計上した経常利益は大幅な増益となっている。さらに最終利益には子会社CROOZ EC Partners株式会社の全株式をヴェスタホールディングスに譲渡したことによる特別利益も寄与している。

売上高107億900万円（前年同期比1.9％減）
営業利益2億5300万円（同50.3％減）
経常利益12億300万円（同112.1％増）
最終利益11億8200万円（同446.5％増）

各セグメントごとの実績は以下のとおり。

①EC事業
売上高53億2200万円（前年同期比13.0％減）、セグメント利益2億9800万円（前年同期2400万円）となった。

②GameFi事業
売上高24億6300万円（同22.8％増）、セグメント利益94000万円（同7100万円の赤字）となった。

③メディア事業
売上高7億2400万円（同48.5％減）、セグメント利益1億7500万円（前年同期比72.3％減）となった。

④その他事業
売上高22億円（同58.2％増）、セグメント損益3億1500万円の赤字（前年同期7600万円の赤字）となった。

■通期予想は増収・営業減益に

2024年3月期通期の業績予想についてはこれまで「未定」としていたが、第3四半期決算と合わせて開示しており、以下のとおり。

売上高142億2300万円（前期比1.6％増）
営業利益6400万円（同90.0％減）
経常利益11億4000万円（同81.6％増）
最終利益10億9700万円（同330.5％増）