【ゲーム株概況(2/21)】国内証券が目標株価引き上げのサンリオが買われる 発行可能な株式数を倍増のenishは将来的な希薄化への懸念で大幅反落
2月21日の東京株式市場では、日経平均は3日続落し、前日比101.45円安の3万8262.16円で取引を終えた。米半導体大手のエヌビディアの決算発表が控えていることもあり、その警戒感から国内市場の半導体関連銘柄が軟調な推移となった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、テンダ<4198>やサンリオ<8136>、シリコンスタジオ<3907>などが買われた。サンリオは、SBI証券が投資判断「買い」を継続し、目標株価を1万440円から1万2190円に引き上げたことが市場の評価につながったようだ。
また、KADOKAWA<9468>が3日続伸した。KADOKAWAは、子会社フロムソフトウェアのヒットタイトル『ELDEN RING(エルデンリング)』のダウンロードコンテンツ「SHADOW OF THE ERDTREE」のトレーラーが本日(2月21日)24時に公開予定となっていることが思惑買いを誘う形になったもよう。
周辺株ではモバイルペイントアプリ「ibisPaint(アイビスペイント)」のアイビス<9343>が高い。
半面、enish<3667>が変わらずを挟んで大幅反落し、200円台を割り込んだ。enishは、前日2月20日に定款の一部変更を3月28日付で実施し、発行可能な株式の総数を現在の2400万株から倍となる4800万株に変更すると発表したことで、将来的に新株発行による資金調達が行われ、株式の希薄化が進むことへの警戒感が広がったようだ。
ほか、まんだらけ<2652>が3日ぶりに反落し、Aiming<3911>やエイチーム<3662>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>などが売られた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667
会社情報
- 会社名
- 株式会社サンリオ
- 設立
- 1960年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 辻 朋邦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高203億1500万円、営業利益59億6400万円、経常利益63億7400万円、最終利益49億1600万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 8136
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468