【ゲーム株概況(2/27)】Switch後継25年3月発売報道で任天堂小反落 enish大幅続伸、AppBankS高、monoAI大幅安 中小型株で循環物色か

2月27日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前日比5円81銭高の3万9239円52銭と小幅な伸びにとどまったが、連日の最高値更新となった。前日の米国市場で半導体株が堅調だったことを受けて、指数寄与度の大きいハイテク株の一角に物色の矛先が向かった。消費者物価指数を受けて、ゼロ金利解除への思惑から銀行株も買われた。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、任天堂<7974>が4日ぶりに小反落した。日本経済新聞が「Nintendo Switch」の後継機が2025年3月に発売される予定と報じており、2024年内の発売への思惑から入っていた買いへの反動売りが出やすい形になっているようだ。

また、enish<3667>が3日続伸。一時は363円まで買われるも上値では利食い売りに押されて伸び悩んだ。『ディライズ ラストメモリーズ』と『ドラえもん のび太のゴーゴーライド!』のリリース時期発表が引き続き材料視されている。

主力株がバリュー株が買われる動きが出ているが、ネット関連やゲーム関連などグロース市場では出遅れ感のある中小型株を循環的に物色する動きがここ最近出ているようだ。

このほか、ドリコム<3793>やバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、ワンダープラネット<4199>、モバイルファクトリー<3912>が買われた一方、monoAI technology<5240>やクルーズ<2138>が利益確定の売りに押された。役員人事を発表したAppBank<6177>がストップ高。

このほか、以下の目標株価やレーティングの変更が観測されている。

■岡三証券
・セガサミーHD<6460> 「強気」継続、3100円→2800円
・サンリオ<8136> 「中立」継続、6500円→7720円