SIE、構造改革でグループの従業員の8%にあたる900人の人員削減…「PS5」販売苦戦、ロンドンスタジオ閉鎖、特別退職手当も支給
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2月27日、グループの従業員の8%にあたる900人の人員削減を行うことを明らかにした。米国や欧州、日本、アジア太平洋の社員が対象となっているという。あわせて一部の開発プロジェクトについても中止したとのこと。特別退職手当の支給も行う。
間接部門だけでなく、開発部門も対象で、欧州ではLondon Studioの解散、GuerrillaとFirespriteでの人員削減を行う。米国ではInsomniac Games、Naughty Dog、テクノロジー、クリエイティブ、サポートに関わるチームを縮小する。
各国・地域の法律や規制に従って対応するが、英国では労使協議に入り、日本では「ネクストキャリアサポートプログラム」など転職支援を行う。米国では同日付で対象者に通知したとのこと。その他の地域でも対象者には通知とともに面談を行っていくという。
ソニーグループのゲーム事業は、2024年3月期においては売上高4兆1500億円とグループでも最大規模となる見通しだが、ハードウェアの販売が伸び悩んでいる。事業のけん引役と位置づけていた「PlayStation5」は、今期の販売計画は2500万台だったが、2100万台に下方修正した。
ジム・ライアン氏は、「SIEにとって厳しい決断は不可避であると判断し、事業の構造改革を行うことにした」と述べた。また、SIE ワールドワイド・スタジオ 統括責任者 Hermen Hulst氏は、「PlayStation 5は発売から4年目に入り、私たちのビジネスに今何が必要か、一歩引いて確認すべき段階」にあるとコメントした。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)
- 設立
- 1993年11月
- 代表者
- 暫定CEO 十時 裕樹