【ゲーム株概況(3/5)】目標株価引き下げのバンナムHD反落 希薄化懸念でenish下落も底堅い 分割手がかりにまんだらけ大幅高

3月5日の東京株式市場は小反落。日経平均株価は、前日比11円60銭安の4万0097円63銭でこの日の取引を終えた。前日に初の4万円台に乗せたこともあり、高値警戒感が強く、利食い売りに押されたようだ。ただ、先高観かの買い意欲は根強く、一時は前日比でプラスになる場面もあった。建設や銀行などが買われてTOPIXは反発し、バブル後高値を更新した。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、バンダイナムコホールディングス<7832>が反落。東海東京証券が同社株の目標株価を3010円から2960円に引き下げた。レーティングは「中立」の継続。コナミグループ<9766>やコーエーテクモHD<3635>、スクエニHD<9684>、セガサミーHD<6460>、カプコン<9697>など大手ゲーム株も売られた。

他方、まんだらけ<2652>が3日ぶりに大幅反発。前日3月4日に3月31日現在の株主に対して、1対5株の株式分割を実施すると発表したことが材料視された。モイ<5031>やGFA<8783>も大幅高となった。値動きの軽い中小型株を中心に循環物色が続いているようだ。

このほか、enish<3667>が大幅反落。前日3月4日にEVO FUNDを割当先とした第三者割当てによる第17回および第18回新株予約権を3月21日付で発行して資金調達することを発表しており、新株予約権の行使による株式の希薄化を懸念されたもよう。ただ、『ディライズ ラストメモリーズ』などへの期待もあり、売り一巡後は下げ渋った。マイネット<3928>やディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>なども安い。