gumi<3903>は、第3四半期の決算説明資料で、『アスタータタリクス』については運営赤字となっているが、ギルドコンテンツの実装などゲーム内の機能改善によるユーザー数の維持・拡大を行いつつ、運用コストの最適化を行うことで、来期24年5月以降の黒字運営を目指していく考えを示した。
同社では、現状については、課金率やARPPU(有料ユーザー1人あたりの平均収益)については他のgumiタイトルと同水準であるものの、初期流入ユーザー数が同社の他タイトルと比較して大きく下回る水準で推移しているという。
売上は、ユーザー数✕課金率✕ARPPUで算出できるため、ユーザー数を引き上げることができれば、収益面での改善も見込めることになる。この施策として注目されるのが3月14日から始まる『鬼滅の刃』とのコラボイベントだ。
モバイルゲームではIPコラボにより、新規ユーザーを中心にアクティブユーザー数が大きく伸びる傾向にある。ここで流入してきたユーザーの一定割合がその後もゲーム内の改善により継続的にプレイしてくれれば収益面でもプラスのインパクトが期待できそうだ。
このコラボで大きな成果をあげることができれば、その他のアニプレックス作品とのコラボを継続的に行うことで高水準のユーザー数を維持することが可能になるかもしれない。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903