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KLab<3656>は、本日(3月14日)、カーネギーメロン大学 コンピューターサイエンス学部 Chris Donahue博士の研究室と連携し、AI(人工知能)の研究体制を強化していくことを発表した。
同社ではこれまでAIを活用して、ユーザーのみなさまがもっとワクワクできるゲームを届ける取り組みを続けてきた。中でも、九州大学櫻井研究室との共同研究で開発したリズムアクションゲームの譜面生成AIは、新しい譜面のリリースにかかる時間を半減することに成功し、AI分野で最も権威ある国際会議の1つであるAAAI-23に採択されるなど、ゲームづくりと学術貢献の両面で大きな成果につながった。
今回、同社はChris博士と連携し、国際的なAIの研究体制をより一層強化していく。Chris博士は、上記の譜面生成AIのベースとなった技術を開発した新進気鋭の研究者。カーネギーメロン大学およびGoogle DeepMindにて、音楽をはじめとするクリエイティブ領域やエンタテインメント領域の生成AIを研究している。
同社では2022年より、今までにないゲーム体験を生み出すための汎用人工知能(※1)の研究をスタートした。ニューラルネットワーク(※2)に基づく様々な生成AIを、従来ゲームで使われてきたシンボリック推論(※3)に基づくAIと融合し、ゲーム世界でユーザーとの魅力あふれるインタラクションを生み出すことができる「ニューロシンボリックAI(※4)」を構築することを目指す。KLabからChris博士に対して、ゲーム産業の現場でのニーズやゲームデータなどを提供し、研究を支援していく。
※1 人間のように様々なことができるAI。現在のAIが1つの処理に特化していることに対比した言葉
※2 人間の脳の働きを模した方法でデータを処理するAIの一手法
※3 「もし〇〇ならば△△する」というルールに従ってデータを処理するAIの一手法
※4 ニューラルネットワークとシンボリック推論の強みを合わせてより賢いAIをつくろうとする研究
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656