【ゲーム株概況(3/21)】『DD2』発売直前のカプコンは利食い売りに押される 株主優待充実のまんだらけは大幅高

3月21日の東京株式市場は3日続伸となった。日経平均株価は、前日比812円06銭高の4万0815円66銭で取引を終えた。日本とアメリカで中央銀行による会合を通過したことで投資家に買い安心感が広がり、史上最高値を更新した。とりわけ半導体関連や大型株が買われたという。米国の連邦公開市場委員会では年内に3回の利下げ見通しが維持されたとのこと。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると幅広い銘柄が物色された。カプコン<9697>が高く寄り付いたものの、その後は徐々に上げ幅を縮小し、前引け前にマイナスに転じた。『ドラゴンズドグマ 2』の発売が翌日に控えていることもあって、先回り買いを行っていた投資家が利食い売りに動いたようだ。みずほ証券が目標株価を6700円から7200円に引き上げた。

 

 

まんだらけ<2652>が大幅高となり、昨年来高値を更新した。4月末を基準日とする株式分割に伴い、株主優待を一部変更すると発表したことが材料視されたようだ。現在100株保有し、優待の権利確定となる9月30日まで継続保有した場合、分割によって500株に増えているが、1年未満の保有で2000円だった優待が5000円となるなど優待が増額される。

 

このほか、IGポート<3791>、SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>、コナミグループ<9766>も昨年来高値を更新した。

サイバーステップ<3810>も3日続伸。同社は、この日、『強運傭兵と宝石の姫騎士 - Fortunate Duo -』Steam版を発売するとともに、VTuber「なぃとめあ」が主人公の新作ADV『なぃとみ~ちゅ!』を発表した。全体相場に対して出遅れ感が出ていただけに自律反発狙いの買いも入ったようだ。

他方、アピリッツ<4174>が反落。前営業日に反発したものの、戻り売りに押されたもよう。GENDA<9166>やエイチーム<3662>、coly<4175>などもさえない。