トーセ、24年8月期の営業益を5億5000万円→2000万円に大幅下方修正…ゲームソフトとモバイル開発案件でコスト大幅増、他案件にも波及

トーセ<4728>は、4月11日、2024年8月期連結業績予想の下方修正を行い、売上高55億2000万円(前回予想60億円)、営業利益2000万円(同5億5000万円)、経常利益2000万円(同5億5400万円)、最終利益5400万円(同3億7000万円)、EPS7.1円(同48.81円)とした。

・売上高:55億2000万円(前回予想60億円)
・営業利益:2000万円(同5億5000万円)
・経常利益:2000万円(同5億5400万円)
・最終利益:5400万円(同3億7000万円)
・EPS:7.12円(同48.81円)

従来予想からの修正率は、売上高8.0%減、営業利益96.3%減、経常利益96.3%減、最終利益85.4%減となっている。

・売上高:8.0%減
・営業利益:96.3%減
・経常利益:96.3%減
・最終利益:85.4%減

同社では、ゲームソフト関連の開発案件1件で、開発終盤に品質向上のための作業が急増し、開発コストが大幅に増加したため、としている。この作業増加部分に係る対価については現在顧客と調整中であることから、売上の増加は見込んでいないという。

また、モバイルコンテンツ関連の開発案件1件で、開発途中にサーバーを増強する必要性が生じ、付随して手戻りも発生したため、こちらでも開発コストが大幅に増加し、開発スケジュールの遅延が発生した。

さらに、これら2案件の問題への対応から、別案件への着手が遅れ、計画していた開発業務の一部が2025年8月期以降にずれ込む見通し。これらの結果、通期の売上高は前回予想を下回る見込み。

利益面については、問題の発生した2件の開発コストが大幅に膨らんでいることと、別の案件への着手遅延により機会損失が発生することから、営業利益、経常利益並びに最終利益は前回予想を下回る見込み。

2件の開発案件は解決に向けて進めており、並行して再発防止のために、プロジェクト管理ルールの強化と徹底に取り組んでいる。また前期末から立ち上がってきた大型案件等については、第3四半期以降、売上・利益双方への貢献度がより高まってくることを予定しているという。

なお、業績予想の下方修正の内容を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするため、常勤監査等委員及び社外取締役を除く、取締役3名の月額固定報酬の30%を減額する。対象期間は、2024年4月~2024年8月の5ヶ月間となる。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高56億6200万円、営業利益4億6900万円、経常利益5億500万円、最終利益3億1000万円(2022年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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