SEH&I、24年3月期は売上高0.2%減、営業益15.4%減に ゲームやアプリの自社サービス・受託開発事業とコンテンツ事業が堅調 人材確保で先行投資

  • SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(SEH&I)<9478>は、5月8日、2024年3月期の連結決算を発表、売上高は前年同期とほぼ同水準となったものの、Webメディアにおける広告収入が弱含みで推移したことや原価の上昇により、主力の出版事業の利益率が低下した。

    売上高73億1800万円(前々期比0.2%減)
    営業利益12億1500万円(同15.4%減)
    経常利益11億4300万円(同17.8%減)
    最終利益7億2900万円(同24.4%減)

    ・出版事業
    書籍販売が期を通じて総じて底堅く推移し、電子書籍売上も堅調に推移したものの、Webメディアにおける広告収入の減少や原価の上昇により、売上高42億3800万円(前々期比4.3%減)、セグメント利益(営業利益)8億9300万円(同25.0%減)となった。

    ・コーポレートサービス事業
    営業体制の強化やマネージメント人材の育成などにより既存クライアント中心に引き合いが増加し、売上高9億9600万円(同4.5%増)、セグメント利益(営業利益)8200万円(同24.6%増)と増収増益になった。

    ・ソフトウェア・ネットワーク事業
    ゲームやアプリの自社サービス・受託開発事業、およびコンテンツ事業が特に上半期において堅調に推移した結果、売上高8億2700万円(同2.1%増)となったが、先行投資としての採用コストや育成コストの増加などにより、セグメント利益(営業利益)9500万円(同16.8%減)となった。

    ・教育・人材事業
    IT人材研修事業および医療関連人材紹介事業ともに期を通じて総じて堅調に推移し、先行投資としての採用コスト増加があったものの、売上高8億9900万円(同3.2%増)、セグメント利益(営業利益)2億1500万円(同0.8%減)となった。

    ・投資運用事業
    安定的な投資運用量増加に伴う配当金収入の増加や一部有価証券売却による一時収入などにより、売上高3億5400万円(同32.1%増)、セグメント利益(営業利益)2億5300万円(同37.0%増)と増収増益になった。

  • ■今期は売上高0.2%減、営業益1.3%減の見込み

  • 2025年3月期通期の連結業績予想は、以下のとおり。

    将来に向けた事業会社各社の成長基盤構築・整備、新規収益基盤の創出、事業会社経営人材の拡充と育成、及び収益基盤の質の多様性による長期成長基盤の充実を重点課題として引き続き取り組んでいくとしている。

    売上高73億円(前期比0.2%減)
    営業利益12億円(同1.3%減)
    経常利益11億4000万円(同0.3%減)
    最終利益7億6000万円(同4.1%増)

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