GENDA、第1四半期決算は営業利益23%増の20億円…ゲームセンターとカラオケが成長、買収企業の統合による収益貢献も進む

GENDA<9166>は、6月11日、2025年1月期 第1四半期の決算を発表し、売上高246億8500万円(前年同期比105.7%増)、営業利益20億5900万円(同23.2%増)、経常利益20億1500万円(同22.3%増)、最終利益12億2300万円(同22.8%減)だった。

・売上高:246億8500万円(同105.7%増)
・営業利益:20億5900万円(同23.2%増)
・経常利益:20億1500万円(同22.3%増)
・最終利益:12億2300万円(同22.8%減)
 

同社では、増収増益となった要因について、ゲームセンターとカラオケのオーガニックは成長に加えて、PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション、買収後の統合プロセス)が想定以上に進んだことをあげた。ゲームセンターの既存店売上高が7%増、カラオケも12%増と前年比プラスと好調だった。コロナ禍からの正常化に伴う外出機会の増加やインバウンドの増加なども追い風になったとみられる。

 

■エンタメ・プラットフォーム事業

売上高は215億0800万円(同80.9%増)、セグメント利益は31億5400万円(同48.7%増)となった。

「エンタメ・プラットフォーム事業」は、「アミューズメント」と「フード&ビバレッジ(F&B)」及び第1四半期より新たに加わった「カラオケ」で構成されている。

2024年2月に、カラオケ施設を全国に368店舗(2024年4月末時点)展開する「シン・コーポレーション」(以下「シン・コーポレーション」)の株式を取得し連結子会社とした。これにより、同社グループの事業に新たに「カラオケ」が加わった。第1四半期累計のシン・コーポレーションの売上高は同(連結子会社化前の実績比)で好調に推移し、同社グループ各社とのコラボレーション企画も実施するなど、グループイン直後からグループシナジーの発現に寄与している。

GENDA GiGO Entertainment(以下「GGE」)を中心とする国内の「アミューズメント」においては、都市部での人流の増加やプライズゲーム売上の伸長、前期にオープンした店舗及びM&Aにより取得した店舗の寄与等により、売上高は同で好調に推移した。また、2024年3月には、「GiGOかみしんプラザ」を新規出店したほか、アミューズメントポーカールーム「FLIPS新宿」がグランドオープンした。FLIPS新宿では、グランドオープンの日に約200名、週末には約400名のウェイティングが発生するなど多くのユーザーに支持を受けている。これに加え、2024年2月には、アミューズメント施設47店舗(2024年4月末時点)、スタッフの常駐しないゲームコーナーであるミニロケ357箇所(2024年4月末時点)を運営するプレビの株式を取得し連結子会社とした。

また、海外の「アミューズメント」においては、米国法人Kiddleton,Inc.がミニロケの積極的な新規出店及び既存店活性化に注力した。ミニロケ94箇所を新規出店したことに加え、既存のミニロケの増床、プライズゲーム機の増台等が奏功し、売上高は同(連結子会社化前の実績比)で好調に推移した。

第1四半期累計におけるアミューズメント施設は、国内での新規出店1店舗に加え、M&Aにより52店舗(全て国内)を取得した一方、3店舗(国内2店舗、海外1店舗)を閉店し、2024年4月末において、国内313店舗(前期末比51店舗増)、海外10店舗(同1店舗減)、合計323店舗(同50店舗増)となっている。また、2024年4月末におけるミニロケ拠点数は、国内600箇所(前期末比394箇所増)、海外398箇所(同90箇所増)、合計998箇所(同484箇所増)となっている。

「F&B」においては、「アミューズメント」や「カラオケ」とはまた異なるプラットフォームとして、「F&B」ならではのグループシナジーの発現に注力した。2024年3月には、日本ポップコーンが、同じく同社グループのギャガ(以下「ギャガ」)が配給する映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」とコラボレーションしたポップコーンを企画・提供し「GiGO総本店」で販売した。2024年4月には、レモネード・レモニカ(以下「レモネード・レモニカ」)が運営するスタンド型レモネード専門店「LEMONADE by Lemonica」をGiGO総本店内に出店するなど、グループシナジーの極大化への取り組みが順調に進行している。また、レモネード・レモニカではFC店舗から直営店への切り替えを進めるなどし、第1四半期累計におけるF&B店舗数は55店舗(前期末比1店舗減)となっている。

 

■エンタメ・コンテンツ事業

売上高は37億5100万円(前年同期は1億5400万円)、セグメント利益は1億4500万円(同906.4%増)となった。

「エンタメ・コンテンツ事業」は、「キャラクター・マーチャンダイジング(MD)」と「コンテンツ&プロモーション」で構成されている。

「キャラクターMD」においては、フクヤ(以下「フクヤ」)では、GGEの運営する推し活グッズ専門ショップ「fanfancy+ with GiGO」への商品供給を拡大、アレスカンパニー(以下「アレスカンパニー」)では、GGEを中心に同社グループ内のアミューズメント施設へのプライズの供給を拡大し、同社グループの主力事業である「アミューズメント」との垂直統合が順調に進んでいる。これに加え、フクヤ、アレスカンパニーともに同社グループ外との取引も好調に推移しており、「キャラクターMD」の事業拡大についても順調に進んでいる。

また、「コンテンツ&プロモーション」においては、映画配給を手掛けるギャガが、2024年2月に、第76回カンヌ国際映画祭の最高賞「パルムドール」受賞及び第96回アカデミー賞脚本賞を受賞した「落下の解剖学」を配給・公開したほか、第1四半期累計に邦画・洋画・アニメと多彩なラインアップで合計7作品の映画を配給・公開した。また、ダイナモアミューズメントがテーマパークの常設アトラクションの設計・施工を受注するなどした結果、「コンテンツ&プロモーション」の売上高が大きく拡大した。

 

■2025年1月期の業績見通し

2025年1月期の業績は、売上高1000億円(前期比79.5%増)、営業利益70億円(同30.3%増)、経常利益66億円(同26.5%増)、最終利益43億円(同2.9%増)、EPS62.29円を見込む。

・売上高:1000億円(同79.5%増)
・営業利益:70億円(同30.3%増)
・経常利益:66億円(同26.5%増)
・最終利益:43億円(同2.9%増)
・EPS:62.29円

計画に対する進捗率は、売上高24.7%、営業利益29.4%、経常利益30.5%、最終利益28.4%となっている。

・売上高:24.7%
・営業利益:29.4%
・経常利益:30.5%
・最終利益:28.4%

会社情報

会社名
GENDA
設立
2018年5月
代表者
申 真衣
決算期
1月
直近業績
持株会社としてアミューズメント施設運営事業やアミューズメントマシンのレンタル事業、オンラインクレーンゲーム事業を展開するグループ各社の事業成長支援、経営管理を行っている。傘下にGENDA GiGO Entertainmentのほか、GENDA Games、エスピーエスエ、トーキョーキャラクターメーカーズや伍彩汇业(广州)贸易有限公司などがある。
上場区分
未上場
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