【ゲーム株概況(6/11)】スパイファミリー3期発表のIGポート大幅高 ホロライブ世界ツアーでカバーも高い BRIL好調のコロプラは材料出尽くしも下げ渋る

6月11日の東京株式市場は小幅続伸。日経平均株価は、前日比96円63銭高の3万9134円79銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式市場が上昇した流れを受けて、半導体関連など主力株の一角が物色された。ただ、今週は米国の連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合など重要イベントを控えているため、積極的にポジションを取る動きは限定的だったという。

こうしたなか、ゲーム関連株をみると、登録しているゲーム・エンタメ関連89銘柄のうち、上昇は42銘柄、下落は41銘柄、変わらずは6銘柄だった。値上がりで目立ったのはIGポート<3793>だった。子会社のウィットスタジオがTVアニメ「SPY×FAMILY」のSeason 3の制作を決定したと発表したことが株価の刺激材料となり、大幅反発となったという。

カバー<5253>も大幅続伸。同社が運営する運営する「ホロライブプロダクション」が初のワールドツアー「hololive STAGE World Tour’24 -Soar!-」を開催すると発表したことが材料視されたようだ。

このほか、『オンエア ! for Nintendo Switch』を7月26日に発売すると発表したcoly<4175>がしっかり。HEROZ<4382>やブシロード<7803>、グリー<3632>なども高い。

半面、東映アニメーション<4816>が小反落。大和証券が投資判断「3」を継続し、目標株価を2500円から2200円に引き下げたことがこの日の市場心理を冷やす要因となっているようだ。24年4月の業績悪化を受けてgumi<3903>も引き続き売られた。

コロプラ<3668>も反落。前引け後、子会社BrilliantcryptoがCoincheck IEOでのブリリアンクリプトトークン(BRIL)の購入申込が、Coincheck IEO史上最高額である333億円、申込人数も史上最多の7.94万人に到達したことを明らかにした。事前に買われていたこともあり、後場に入って目先材料出尽くしと見た売りに押されたが、下値では下げ渋るなど底堅さも見せていた。