KLab、AI翻訳を用いた海外言語のカスタマーサポート運用を本格開始 ソリューションとして社外にも

KLab<3656>は、モバイルオンラインゲーム主要2タイトルの海外向けのカスタマーサポートにおいて、AIによる翻訳(KLab AI翻訳)を用いた運用を7月より本格的に開始すると発表した。また、KLab AI翻訳をAIソリューションとして社外へも提供するとのこと。

 

■KLab AI翻訳について

KLab AI翻訳は、生成AI基盤として「Azure OpenAI Service」(※)を利用し、これにKLab独自の機能を付加して構築したAI翻訳システム。海外言語でのユーザーからの問い合わせ内容の確認や返信文の翻訳をAIが自動で行うことで、日本語しか理解できないオペレーターでも対応が可能になる。KLab AI翻訳の導入により、同社では、主要タイトルにおいて年間約15%の海外向けカスタマーサポートコストを削減できる見込み。

※マイクロソフト社がパブリッククラウド Microsoft Azure上で提供するOpenAIの技術サービス

 

■KLab AI翻訳の特徴

・カスタマーサポートにおいて、お問合せ内容や状況に応じた翻訳を行うために、プロンプト(AIへの指示文章)の調整が可能
・サービス固有の表現(ゲーム内アイテム名称など)の翻訳などの設定が可能
・APIとして提供できるため様々なツールからの利用が可能
-同社では「Slack」から直接呼び出せる方法で利用
・現在は英語、フランス語、繁体字中国語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語に対応しており、他の言語への拡張も可能

 

■今後の取り組み

今後はさらなる翻訳品質向上を目指すとともに、同社のカスタマーサポート以外の業務領域への適用や社外への提供も行っていく。

KLabでは「KLab AI翻訳」の他にも、自動UIテストツール「ゴリラテスト」の提供も発表している。生成AIを含むAI技術にいち早く着目し、業務に取り入れてきたが、この過程で培われた技術とノウハウを基に、今後も業務効率化を促進するAIソリューションを広く提供したい、としている。

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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