【ゲーム株概況(7/2)】『リリステ』事前登録のAiming反発 システム障害の影響懸念でKADOKAWA売られる 短期資金離散でワンプラ急落

7月2日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前日比443円63銭高の4万0074円69銭でこの日の取引を終えた。心理的なフシ目となる4万円を回復した。円安基調が続く中、日銀の追加利上げが意識されるようになったほか、米国大統領選挙を意識した物色が行われたという。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている89銘柄のうち、上昇は44銘柄、下落は39銘柄、変わらずは6銘柄で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別では、Aiming<3911>が反発。新作『2.5次元の誘惑(リリサ)天使たちのステージ』(リリステ)について、2024年9月3日に正式サービスを開始するとを明らかにした。それに先立ち、事前登録の受付も開始した。発表当日は売り込まれたが、この日は買い優勢となった。

ソニーグループ<6758>が9日続伸。この日は東海東京証券が新規で投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1万5600円でカバレッジを開始したほか、岡三証券も投資判断「強気」を継続し、目標株価を1万8100円から1万8500円に引き上げたことが観測されている。

クシム<2345>が反発。前日7月1日に子会社のチューリンガムがWeb3事業における広範なサポートを実現するため、シンガポールのBOBG社と協業を開始すると発表したことが市場の評価材料になったようだ。

カプコン<9697>やコナミグループ<9766>、コーエーテクモホールディングス<3635>などが買われたほか、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>やアエリア<3758>も高い。

他方、ワンダープラネット<4199>が大幅安。ゲームフリークと共同開発している『バンドランド』を手がかりに短期資金が流入して短期間で急騰したが、年初来高値更新後は利益確定の売りに押されている。

KADOKAWA<9468>が反落。この日、「ランサムウェア攻撃を行った犯人グループが、同社グループの保有していた情報の一部を追加流出させたことを確認した」と発表したことが嫌気された。流出した情報も多く、業績面への影響が懸念されている。

このほか、ブシロード<7803>やエヌジェイホールディングス<9421>、壽屋(コトブキヤ)<7809>、グリー<3632>など6月期末決算銘柄の下落なども目立った。