日本eスポーツ連合は、7月27日、障がいを持つ人のeスポーツ参加を支援する人材の育成を目的としたセミナーを初めて開催することを発表した。あわせて、セミナー参加者の募集を開始したことも発表した。JeSUはこれまで、eスポーツの「ハンデキャップ・レス」という特徴を活用し、障がいを持つ人のeスポーツを通した社会参加について準備や検討を進めてきたが、日本財団からの助成を受け、具体的な人材育成と啓発活動に取り組む。
7月27日が実施するセミナーでは、医療や福祉の前提知識を持つ人を対象に、障がいを持つ人のeスポーツ参加について、機材や環境の整備や適切なサポートといった実践的な知識や方法を紹介していく。セミナーに参加した人々には、今後JeSUが関わるeスポーツイベントで講師を務めるなど、障がいを持つ人の社会参画や交流に貢献する機会を作っていくことを検討しているという。
■セミナー概要
・タイトル:からだに不自由のある人へのeスポーツ支援者入門セミナー
・日時:2024年7月27日13:00~18:30※12:30受付開始
・場所:esports 銀座 studio
・内容:日本eスポーツ連合の担当者による講話/各種eスポーツ体験/アクセシビリティコントローラ等を用いた、eスポーツプレイの適切な環境調整/障がい体験を通じた、支援方法の習得(※セミナー終了後に、修了証を発行する)
・運営協力:ユニバーサルeスポーツネットワーク
・対象者:eスポーツに興味関心があり、障がいのある人へeスポーツ支援をはじめてみたい人/eスポーツプレイヤー/ゲーム開発の専門学校生、医療職、福祉職等(※原則高校生以上。障がいを持っている人でも参加できる。介助の対応や、その他のご不明点については、以下のお問い合わせ先まで事前に連絡してほしい。)
・募集人数:40名(※応募者多数の場合、先着となる。)
・参加費:無料(※会場までの交通費は各自で負担してほしい。)
▼申込み
https://ws.formzu.net/fgen/S618863451/
※7月22日17時締切
ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えるeスポーツは、ゲーム機やPC、スマートフォンを用いて行うため、年齢や性別、身体的なハンデキャップなどを超えて、誰もが一緒に競技を楽しめることが大きな特徴と言われている。
この「ハンデキャップ・レス」という特徴を活かし、これまでも全国各地で、障がいを持つよるeスポーツを通じた社会参画や交流の取り組みが行われてきた。これらの取り組みには、障がいを持つ人の二次障害のリスク低減や、社会からの孤立抑止など、さまざまなメリットがある一方で、支援する人材や機器の不足など、今後の普及拡大に向けた課題があることも指摘されている。
JeSUは、障がいを持つ人のニーズやアクセシビリティに関する知識を持ち、適切な支援を提供できる人材の増加が、包括的で多様性を尊重した共生社会の実現につながると期待している。障がいを持つ人のサポートや、eスポーツの社会的効果に興味・関心のある人は、ぜひ参加してほしい、としている。
会社情報
- 会社名
- 日本eスポーツ連合(JeSU)