IGポート、24年5月期決算は売上高6%増、営業益23%増に 「劇場版 ハイキュー!! 」が興行収入100億円を超えるヒットで版権事業に大きく貢献
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IGポート<3791>は、7月12日、2024年5月期の連結決算を発表、「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が興行収入100億円を超えるヒットとなり、版権事業に大きく貢献したこともあり、大幅な増益を達成した。
売上高118億4100万円(前々期比6.1%増)
営業利益12億2500万円(同23.6%増)
経常利益13億8000万円(同38.1%増)
最終利益11億5800万円(同51.1%増)主なセグメントごとの状況は以下のとおり。
①映像制作事業 売上高62億600万円(前々期比1.6%増)、営業損益9億4000万円の赤字(前々期8700万円の黒字)
テレビ用アニメは「SPY × FAMILY Season 3」「しかのこのこのここしたんたん」「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」など、配信用アニメは「THE ONE PIECE」「君に届け 3RD SEASON」「ムーンライズ」「ターミネーター」など、納品へ向けそれぞれ制作している。テレビ用アニメは「怪獣8号」など、劇場用アニメの「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」「劇場版 SPY × FAMILY CODE : White」は、納品しテレビ放映や劇場上映となった。そのほか、プロモーションビデオ・CM・ゲーム・遊技機のアニメを制作・納品した。
映像制作事業では、物価の高騰により人件費やDG制作費、外注費などが高騰し、制作期間の長期化により、一部の作品については受注損失引当金を計上する作品もあった。
②出版事業 売上高23億3500万円(同19.5%減)、営業利益4億8200万円(同14.2%減)
コミック誌の定期刊行物は「月刊コミックガーデン」(12点)を刊行した。書籍(コミックス、ノベルス、原作ガイドブックを含む)は、2023年春にアニメ放送された「転生貴族の異世界冒険録」「魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~」「王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います」の最新刊など、147点を刊行した。電子書籍は前年比10%増の売上となり今期業績に貢献した。以上に加え、子会社リンガ・フランカの清算を実施した。
③版権事業 売上高30億400万円(同62.1%増)、営業利益18億2300万円(前期比282.4%増)
「ハイキュー!!」「SPY × FAMILY」「進撃の巨人」「攻殻機動隊」「銀河英雄伝説 Die Neue These」などのシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。劇場上映した「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」は興行収入100億円を超えるヒットとなり、版権事業に大きく貢献した。 -
■今期は増収・大幅営業増益を見込む
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2025年5月期の業績予想については、以下のとおり。増収・大幅営業増益を見込んでいる。
売上高129億9300万円(前期比9.7%増)
営業利益17億3700万円(同41.8%増)
経常利益17億1800万円(同24.5%増)
最終利益11億1600万円(同3.6%減) - 【追記】
業績推移のグラフは以下のとおり。24年5月期は過去最高業績になったとのこと。
※2025年5月期は予想値。
会社情報
- 会社名
- 株式会社IGポート
- 設立
- 1987年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 石川 光久
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証
- 証券コード
- 3791