東宝、第1四半期決算は売上・利益とも過去最高業績…マリオ反動も「ハイキュー」「コナン」「変な家」「ゴジラ-1.0」貢献、アニメ作品も成長

 東宝<9602>は、7月16日、2025年2月期 第1四半期の連結決算を発表し、営業収入859億7600万円(前年同期比15.9%増)、営業利益245億7600万円(同34.1%増)、経常利益233億5100万円(同24.2%増)、最終利益161億4900万円(同31.4%増)と増収増益を達成した。いずれも歴代最高を記録したとのこと。

・営業収入:859億7600万円(同15.9%増)
・営業利益:245億7600万円(同34.1%増)
・経常利益:233億5100万円(同24.2%増)
・最終利益:161億4900万円(同31.4%増)

同社では、主力の映画営業事業が増収増益となった他、アニメを中心とする映像事業も好調だった、としている。

 

【映画事業】
・営業収入:600億0200万円(同17.8%増)
・営業利益:200億9800万円(同52.8%増)

映画営業事業において、前期第4四半期から続映作品で興行収入110億円を突破した「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」、興行収入150億円を超えた「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のほか、「変な家」、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」等の大ヒットにより増収増益だった。「ゴジラ-1.0」は、北米配給から得られた収益や国内における配信権収入が貢献した。

映画興行事業において、上記の同社配給作品の高稼働があったものの、前年同期の「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のようなメガヒット洋画がないことが影響し、減収減益だった。

映像事業において、「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「SPY×FAMILY」「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」などTOHO animation作品が、劇場公開、動画配信、商品化権、パッケージ販売等の多面的展開により好調に推移した結果、大幅な増収増益となり全体の業績を牽引した。

 

【演劇事業】
・営業収入:52億4600万円(同2.6%減)
・営業利益:10億0900万円(同16.7%減)

演劇事業では、帝国劇場「舞台『千と千尋の神隠し』」や、シアタークリエ「骨と軽蔑」、日生劇場「王様と私」等が好調に推移したものの、当期は地方公演の演目や公演数が少なかったこと等もあり、減収減益となった。


【不動産事業】
・営業収入:203億9000万円(同16.3%増)
・営業利益:47億3900万円(同8.2%減)

不動産事業では、不動産賃貸事業において、前期末より子会社となった東京楽天地の業績が貢献したことに加え、昨年2月竣工の「東宝日比谷プロムナードビル」をはじめとする同社保有物件が好調に推移し増収となったものの、大規模修繕等に伴う費用の増加があったため、減益となった。

 

■2025年2月期の業績見通し

2025年2月期の業績は、営業収入2800億円(前期比1.2%減)、営業利益550億円(同7.2%減)、経常利益570億円(同9.6%減)、最終利益390億円(同13.9%減)、EPS227.18円を見込む。

・営業収入:2800億円(同1.2%減)
・営業利益:550億円(同7.2%減)
・経常利益:570億円(同9.6%減)
・最終利益:390億円(同13.9%減)
・EPS:227.18円

計画に対する進捗率は、売上高30.7%、営業利益44.7%、経常利益41.0%、最終利益41.4%となっている。

・売上高:30.7%
・営業利益:44.7%
・経常利益:41.0%
・最終利益:41.4%

※こちらは数字のみの記事となります。詳細は追ってお伝えします。

東宝株式会社
https://www.toho.co.jp/

会社情報

会社名
東宝株式会社
設立
1932年8月
代表者
代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
決算期
2月
直近業績
営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9602
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