中国『アラド戦記モバイル』は初月収益3億ドル(463億円)超え 『MONOPOLY GO!』や『王者荣耀』上回る世界トップタイトルに Sensor Tower調査
Sensor Tower(センサータワー)は、中国でリリースしたネクソン<3659>のモバイルゲーム『地下城与勇士:起源』(アラド戦記モバイル)について、初月収益が3億ドル(463億円)を超え、世界的に大きな収益を達成し続けている『王者荣耀』(Honor of Kings)を超えたとするレポートを公開した。
同作は2022年3月に韓国でリリースされ、韓国におけるパブリッシングはNEXONが行っている。韓国での人気も高く、リリースから6月30日までの韓国での累計収益は1億7000万ドル(262億円)を突破している。
中国ではTencentがパブリッシングを担当し、ベータテストを経て5月21日に同市場でリリースした。中国で爆発的な人気を誇るPC版『アラド戦記』をTencetが運営しており、その流れであろう。
『王者荣耀』は、2019年から2023年まで4年連続で世界のモバイルゲーム収益トップを維持し続けている。直近の2023年の同作の世界収益は2位の『キャンディークラッシュ』(King)に1.8倍もの差をつけている。
中国での『アラド戦記モバイル』の人気はそれを超える勢いになっているという。中国のApp Storeにおけるトップ収益ランキングにおいて、『アラド戦記モバイル』はリリースから38日間にわたってトップをキープした。
『アラド戦記モバイル』の中国市場における38日間の収益トップは、世界のモバイルゲーム収益で見ても大きなインパクトを与えたという。同作がリリースした5月21日から6月30日までの世界のモバイルゲーム収益で、『アラド戦記モバイル』がトップで、『MONOPOLY GO!』(Scopely)に5000万ドル以上の差をつけた。
『アラド戦記モバイル』と『Honor of Kings』の収益合計は5億ドル以上(773億円)になっており、Tencentの収益力の高さが際立っている。また、同期間における『アラド戦記モバイル』のダウンロード数は500万以上になっている。
Tencentは多数の人気モバイルゲームをリリースしている。しかし、『アラド戦記モバイル』の中国での人気は、それらを圧倒していると言える。Sensor Towerのデータによると、Tencentの人気モバイルゲームの中国における初月(リリースから1ヵ月間)のダウンロード数および収益との比較において、『アラド戦記モバイル』はダウンロード数で『Honor of Kings』の1.6倍、収益で『和平精英』(Tencent)の2.8倍を記録した。
また、5月21日から6月20日までの期間で見ても、『Honor of Kings』の収益1億3000万ドル(201億円)に対して『アラド戦記モバイル』は2倍以上の収益を記録したそうだ。この急速な収益達成は、Tencentのモバイルゲーム収益シェアにも明確に現れている。Sensor Towerのデータによると、中国での『アラド戦記モバイル』リリース前の同社のモバイルゲーム別収益シェアでは、『Honor of Kings』が40%を占めてトップだった。
中国で爆発的人気となっている『アラド戦記モバイル』、中国では収益ランキング38日間連続トップでモバイルゲーム世界収益でもトップに
https://sensortower.com/ja/blog/tencent-dnf-in-china
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659
会社情報
- 会社名
- Tencent(テンセント)