任天堂、1Q(4~6月)決算は売上高46%減、営業益70%減 前年同期の『ティアキン』貢献の反動で 『ペーパーマリオRPG』『ルイージマンション2 HD』がミリオンセラーに
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任天堂<7974>は、8月2日、2025年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、前年同期は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(2023年5月発売)がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きくけん引していた反動もあって、大幅な減収減益となった。
売上高2466億3800万円(前年同期比46.5%減)
営業利益545億1000万円(同70.6%減)
経常利益1134億6900万円(同55.3%減)
最終利益809億5400万円(同55.3%減)Nintendo Switchビジネスは、5月に発売した『ペーパーマリオRPG』が176万本、6月に発売した『ルイージマンション2 HD』が119万本の販売を記録し、ともに順調な滑り出しとなった。これらの結果、今期のミリオンセラータイトルはソフトメーカーのタイトルも含めて3タイトル、ハードウェアの販売台数は210万台、ソフトウェアの販売本数は3064万本となった。ただし、前年同期は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(2023年5月発売)がハードウェア、ソフトウェアの販売を大きくけん引していたため、前年同期比ではハードウェアは46.3%減、ソフトウェアは41.3%減となった。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスにおいても、主にNintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトの売上が減少したことにより、デジタル売上高は807億円(前年同期比32.6%減)となった。
モバイル・IP関連収入等については、前年同期は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(2023年4月公開)のヒットにより売上高が大きく増加していた。今期は映画関連の売上が減少したことにより、売上高は147億円(前年同期比53.8%減)となった。
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■通期業績予想は変更なし
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2025年3月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高1兆3500億円(前期比19.3%減)
営業利益4000億円(同24.4%減)
経常利益4200億円(同38.3%減)
最終利益3000億円(同38.9%減)期中のソフトウェアについては、7月に発売した『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』に加えて、『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』(8月)、『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』(9月)などの発売を予定している。また、ソフトメーカーからもバラエティに富んだタイトルの発売が予定されており、発売済みのタイトルに加えて新規タイトルなどを継続的に投入することで、プラットフォームの活性化に努めていくとしている。
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974