ポールHD、子会社HIKEがDMMのステージ事業を対価2円で取得…ライブエンタメ事業拡大を加速【追記】
ポールトゥウィンホールディングス<3657>は、この日(8月27日)、連結子会社であるHIKEがDMM.comのステージ事業を会社分割(簡易吸収分割)により取得することを明らかにした。分割会社から承継会社へ移転する資産は公演項目に係る知的財産権が主となるが、そこに今後制作予定のタイトルも含まれる都合上、2024年12月1日と2025年12月1日の2回にわけて実施する予定としている。対価はいずれも1円を支払うという。
同社グループは、顧客のサービスやプロダクトのライフサイクルの企画、開発、リリース、運用、改善の工程において、品質コンサルティング、ゲームデバッグ、ソフトウェア第三者検証、環境構築・移行サポート、モニタリング、カスタマーサポート、不正対策、BPR サポート等を提供するサービス・ライフサイクルソリューション事業を行っており、同事業は、国内ソリューション、海外ソリューション、メディア・コンテンツの3つの業務に区分している。
HIKEは、グループのメディア・コンテンツ業務を担う中核事業会社で、アニメ、ゲーム、音楽、舞台、映画などコンテンツの企画・制作、グッズの商品化・販売までのトータルプロデュース事業を行っている。同社では IPをアニメ、ゲーム、音楽、舞台、映画などに展開し、その価値を最大化する IP の360°展開の取り組みを進めており、2022年11月には2.5次元舞台事業の拡大を目的に SANETTY Produce(サネッティー プロデュース)を子会社化し、その後同社を合併して舞台演劇の制作及びプロデュース等のライブエンターテイメント事業を加速している。
DMM.comは、動画配信や電子書籍、アニメなどの多様なエンタメサービスに加え、3Dプリントや EV 充電などのハードウェア分野、web3や AI など最先端のテクノロジーを取り入れた事業など、様々な事業を手掛けている。同社が運営する事業の一つで舞台事業を中心としたエンターテインメントレーベル「DMM STAGE」は、2.5次元作品を始めとした舞台制作を行っており、ハイクオリティな舞台、LIVE、映像作品などに定評がある。HIKEが制作を行った舞台『パリピ孔明』(2024年5月公演)においては、HIKE 及びDMM.com の両社が製作委員会に加わって作品を送り出すこともしている。
今回、より親和性の高い企業グループの中でステージ事業を成長させることを模索していたDMM.com、そして IP の360°展開の更なる拡大を図る HIKE のいずれにとっても目的が合致することから、本分割を行うこととした、としている。HIKEは、これによって即戦力スタッフの増強、自社取り扱い作品ラインナップの強化を行い、舞台ファン、原作元、エンターテイメント業界における HIKE ブランドの知名度拡大を図るとともに、ライブエンターテインメント市場におけるライブコンサートや朗読劇、演劇やミュージカル公演の更なる拡充を目指す。
【10月21日追記】
10月21日付の「官報」に「吸収分割公告」が掲載されていた。
会社情報
- 会社名
- ポールトゥウィンホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 橘 民義/代表取締役社長 橘 鉄平
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高469億8000万円、営業利益4億400万円、経常利益5億900万円、最終損益19億6700万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3657
会社情報
- 会社名
- 合同会社DMM.com
- 設立
- 1999年11月
- 代表者
- 最高経営責任者 亀山 敬司
- 決算期
- 2月
会社情報
- 会社名
- 株式会社HIKE(ハイク)
- 設立
- 2018年3月
- 代表者
- 代表取締役 三上 政高