8月29日の東京株式市場は小反落。日経平均株価は、前日比9円23銭安の3万8362円53銭でこの日の取引を終えた。前日のエヌビディアの決算発表を受けて、材料出尽くしと見られる売りに押された。その後は下げ渋り、日経平均は一時プラスに転じる場面も見られた。半導体関連を中心に売られたが、下値では買いが入り、底堅さが見られたという。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は24銘柄(26%)、下落は61銘柄(66%)、変わらずは7銘柄(8%)で、下落した銘柄の方が多かった。
個別株では、SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(SEH&I)<9478>が大幅高。8月28日、発行済株式総数の2.26%に当たる40万株、1億円を上限とした自社株買いを実施することを発表したことが材料視された。
また、バンク・オブ・イノベーション<4393>が5日続伸。目立った材料は観測されていないが、主力株が手詰まり感が出る中、出遅れている中小型株を循環的に物色する動きが出ており、その一角として買われた可能性がある。円谷フィールズホールディングス<2767>も高い。
他方、オルトプラス<3672>が大幅安。前日、受託開発しているSwitch版『ヒプマイARB』の新情報の発表となり、ストップ高まで買われたが、この日は利益確定の売りに押された。同様に『Disney STEP(ディズニー ステップ)』の発表を材料に大きく買われたドリコム<3793>も大幅反落となった。
このほか、メディア工房<3815>やアクセルマーク<3624>、ガーラ<4777>、まんだらけ<2652>、IGポート<3791>などが売られた。