gumi、第1四半期決算は経常益2億6200万円と前年6億1200万円の赤字から好転…モバイルゲームとブロックチェーンとも黒字、持分法投資利益が押し上げ
gumi<3903>は、この日(9月10日)、2025年4月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高28億4800万円(前年同期比5.9%増)、営業利益6500万円(前年同期は6億4200万円の損失計上)、経常利益2億6200万円(同6億1200万円の損失計上)、最終損失1億6700万円(同7億6500万円の損失計上)と増収・営業黒字転換を達成した。最終損失も大きく縮小した。
・売上高:28億4800万円(同5.9%増)
・営業利益:6500万円(同6億4200万円の損失計上)
・経常利益:2億6200万円(同6億1200万円の損失計上)
・最終損失:1億6700万円(同7億6500万円の損失計上)
モバイルゲーム事業が不採算タイトルからの撤退やコスト適正化などで黒字転換したことに加えて、ブロックチェーン事業も黒字に転じた。また、持分法適用関連会社であるgumi Cryptos Capital Fund II Parallelを通じて保有している暗号資産の価格上昇等に伴い、持分法による投資利益3億9200万円を計上し、経常利益も大きなプラスとなった。
なお、ブロックチェーンゲーム「エルゴスム」にて利用できるトークン「FCT」の受領とこのトークンの時価上昇に伴う評価益、グループが保有するその他の暗号資産の評価損益を勘案し、暗号資産評価損7000万円を営業外損失として計上した。
他方、希望退職の募集やその他の事業を勘案して事業構造改革費用1億7200万円を計上したほか、gumi Cryptos Capital Fund II Parallelが保有している暗号資産の価格上昇に伴い、繰延税金負債の計上を行ったことなどから法人税等調整額は2億4500万円を計上し、最終赤字は続いた。
■モバイルオンラインゲーム事業
売上高は22億8000万円(前年同期比10.7%減)、営業利益は500万円(前年同期は3億5800万円の営業損失)となった。
売上高に関しては、配信中のタイトルについて配信期間の経過により売上が減少したことにより、前年同期比で減収となった。
営業利益に関しては、配信中のタイトルが減収となった一方で、不採算タイトルの早期撤退、その他既存タイトルにおける継続的なコスト適正化の実施等により、外注費や広告費等が減少したことに伴い、前年同期比で増益となった。
■ブロックチェーン等事業
売上高は5億6700万円(前年同期比318.0%増)、営業利益は5900万円(前年同期は2億8400万円の営業損失)となった。
売上高に関しては、エンターテイメント領域においては、ブロックチェーン技術を活用した推し活プラットフォームプロジェクト「OSHI3」の第1弾プロジェクトである「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-」の売上高計上に加え、本プロジェクトの基軸となるトークン「OSHI」の受領に伴う売上高計上等に伴い、前年同期比で増収となった。
アセットマネジメント領域においても、ノード運営のポートフォリオ最適化により良質なトークンを保有し、安定収益を創出できたことに伴い、前年同期比で増収となった。
営業利益に関しては、売上高の増加に加え、開発中のタイトルの開発コストが減少したこと等に伴い、前年同期比で増益となった。
■2025年4月期の連結業績予想は非開示
2025年4月期の連結業績予想は非開示とした。グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しいことから、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903