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ボルテージ<3639>は、9月19日、資本コストや資本収益性の現状を評価・分析し、改善に向けての目標や取り組む方針について発表した。
同社は、資本コスト、収益力、市場評価について現状評価を行い、目標と改善に向けた方針や具体施策を株主・投資者に提示する。今後、毎年進捗状況を分析し、開示する予定だ。
◆現状評価・分析(2024年6月末の財務数値、株価を基準に算出)
ROIC(投下資本利益率)-2.9%
ROE(自己資本利益率)0.24%
PBR(株価純資産倍率)0.80 倍
※ROIC は((税引後営業利益)/(自己資本+有利子負債))により算出ROICが営業損失を計上しているためマイナスであるものの、純利益がプラスとなり、ROEもプラスに転じている。PBRが2024年8月末時点で0.80倍と、1.0倍未満の水準であり、投資者から十分に評価されていない状況。収益性の不足が、市場評価に繋がっていないものと分析している。
改善に向けた方針・目標は、目下の目標として、ROIC・ROEといった収益性に係る指標を改善し、市場評価としてのPBRの1倍以上を目指していく。改善に向けた方針としては、最優先課題として、新事業ポートフォリオの推進による業績の回復に取り組む。株主資本コストや株価を意識した中長期的な経営により、持続的な成長と企業価値の向上を目指していく。
<改善に向けた具体的な取組み>
①成長戦略
・成長戦略の実行
ファンダム戦略:アプリ事業におけるファンダム充実及びアプリ進化、採算性の向上
ヒット IP 戦略 :新分野(電子コミック・コンシューマ)の拡大と強力IP創出②財務戦略
・適正な自己資本を保ち資本効率を向上
・低収益性資産の見直しや縮減等による資本効率の向上
・役員報酬における業績連動報酬、株式報酬の採用による株価を意識した経営の継続③人的資本への投資
・各種インセンティブ、研修の充実、資格取得の支援
・リスキリングでの新たな知識スキル・機会の創出による収益性の高い分野への貢献促進④株主還元の推進
・配当による積極的な株主への利益還元
・魅力的な株主優待制度の継続⑤IR、PR活動の強化
・決算説明会の継続実施
・決算説明資料や当社ホームページでの情報刷新
・個人投資家への積極的な情報開示と対話促進
・IRお問い合わせ窓口の設置
・投資家の利便性を高めたIRサイトの継続的な見直し
・当社ホームページ等での ESG、サステナビリティに関する取り組み、実績の積極的な開示
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639