CRI・ミドルウェア<3698>は、この日(9月24日)、新製品「CRI Clovis(シーアールアイ クロヴィス)」を2024年9月30日に提供開始すると発表した。CRI Clovisで、動画コンテンツのストリーミング再生が簡単にあらゆるプラットフォームで実現可能になる。
■プラットフォームを越えてゲーム内でのライブビューイングを支えたCRI Clovis
CRI Clovisはネットワーク動画再生ミドルウェア。PC、スマートフォン、ゲーム機など、さまざまなプラットフォーム上で、動画のストリーミング再生を可能にする。CRIがこれまでに特定のゲームタイトルや動画配信サービスへ個別提供してきた技術が、広く利用できるようになった。
ストリーミング再生は動画を再生する方法の一つで、動画データを受信しながら再生する。データを事前にダウンロードしないため、インストールを待たせることがなく、再生するそのときまで端末の容量を圧迫しない。また、アプリケーションのアップデートをせずに動画コンテンツを差し替えられるメリットがある。
これらストリーミング再生そのもののメリットに加え、CRI Clovisはマルチプラットフォームの開発で簡単に利用できる。すでにCRI Clovisは、複数のプラットフォームで楽しまれているゲームのオンラインライブビューイングで活用した。
このイベントでは、リアル会場で開催中のeスポーツ大会の様子が同ゲームのアプリ内でプレイヤーが集まるロビーに表示されている。プレイヤー同士が距離とプラットフォームを越え同じ試合を一緒に応援することで、離れた場所にいても近くにいるような一体感が醸成した。
■CRI Clovisひとつであらゆるプラットフォーム向けに動画を配信
ストリーミング再生機能を実装するには、各プラットフォームやゲームエンジンの機能を利用することが一般的。そのため、マルチプラットフォームのアプリケーションで配信機能を実現するには、プラットフォームごとに個別作業が必要。これは、動画コンテンツを提供するうえでの大きな課題となっていた。
CRIはこの課題を解決するため、あらゆるプラットフォームでのストリーミング再生を、CRI Clovisで簡単に実装できるようにした。プラットフォームやゲームエンジンとは独立して使用できるため、自社エンジンを利用した開発など独自の環境でも導入できる。動画の再生、停止、ポーズ、シークなどの基本的な機能に加えて、字幕情報やメタデータの取得などにも対応している。
■CRI Clovisで実現する「選択肢を持てる」新時代の豊かさ
CRIは、CRI Clovisの年間売上高を2026年に1億円、2029年には3億円にすることをめざしている。また、同社のWeb動画ソリューションCRI LiveActや動画圧縮システムCRI DietCoderなどとの連携も視野に入れている。継続的な開発により、動画コンテンツの再生・作成に必要なさまざまな機能追加を行っていく。
昨今、デバイスの進化により動画の利用が当たり前となり、コンテンツは増え続けている。だからこそ、誰もが好きなプラットフォームで動画を視聴する選択肢を持てることは、世の中の豊かさのひとつと考えている。
CRIは「音と映像で社会を豊かに」を企業理念として、長年に渡って研究開発を続けてきた。これからも、音と映像のスペシャリストとして、動画を利用したコンテンツが感動を届けられる環境を作っていく。
■製品詳細
製品名:CRI Clovis(シーアールアイ クロヴィス)
利用料金:アプリケーションの販売形態によって料金が異なる。
機能一覧:再生制御機能(動画の再生・停止・ポーズ・シーク・早回し・ループ)/再生品質切り替え機能/字幕・メタデータ取得機能/キャッシュ機能/ 暗号化データ再生機能/ライブ配信再生機能/ デバッグ支援機能
提供開始日:2024年9月30日
▼製品詳細
https://game.criware.jp/products/clovis/
■東京ゲームショウ2024で最新デモを展示
CRIは幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2024に出展する(Hall5-C09)。ブースでは、CRI Clovisに関する展示のほか、さまざまなゲーム開発向けソリューションを紹介する。
【出展内容】
1.CRI Clovisを利用したストリーミング再生デモ
空間上に配置したフルHD動画をストリーミング再生するデモを展示する。
2.CRI TeleXusのAI通訳ボイスチャットデモ
コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus」を使用した、AI通訳付きオンライン協力ゲーム体験デモを展示する。
3.CRI ADX×Sound xR(TM)を体感できるアドベンチャーデモ
ヤマハの立体音響技術「Sound xR」で、滝の音や、鳥の鳴き声などが360度から立体的に聞こえるデモを展示する。