ANYCOLOR、2Q(5～10月)決算は売上高51％増、営業益63％増　コマースとイベントを中心に売上高が当初計画を上回る　通期予想は早くも2度目の上方修正に

ANYCOLOR<5032>は、12月10日、2026年4月期の第2四半期累計（5～10月）決算（非連結）を発表、コマースおよびイベントを中心に売上高が当初計画を上回って推移し、大幅な増収増益を達成した。

売上高263億2600万円（前年同期比51.8％増）
営業利益110億7200万円（同63.8％増）
経常利益110億8100万円（同64.1％増）
最終利益77億2200万円（同64.9％増）

VTuberグループ「にじさんじ」および「NIJISANJI EN」に所属するVTuber数は170人（前年同期比4名増）となった。また、「にじさんじオフィシャルストア」や「にじさんじFAN CLUB」などの利用の際に必要となるIDであるANYCOLOR IDは1852千ID（同28.5％増）となった。

・ライブストリーミング
メンバーシップ中心の収益構造で安定的な推移が継続した。ストリーマー系のイベントでの盛り上がりなどにより、YouTube再生は順調に推移した。

・コマース
9月に開催した「にじさんじオフィシャルストア」の5周年キャンペーンを中心に様々な施策を展開し、ライブ関連グッズや音楽CDなどの販売も実施した。当初の見通し対比では、 「ROF-MAO UCHU PARTY! -4th Anniv-」「If We Were ~Kanae, Lauren & Rou ver.~」な
どの施策が商品生産スケジュールや店舗販売とのスケジュール調整により、第3四半期の計上となったため、四半期見通しの下限寄りでの着地となった。

・イベント
「にじさんじ WORLD TOUR 2025」の各公演のネットチケット販売が想定を上回る反響となり、四半期見通しを上振れて着地した。特に新しい世代のVTuberの活躍が著しい傾向となった。

・プロモーション
案件実施数、平均案件単価ともに堅調な推移で、幅広い業種の案件を受注し、おおむね当初想定通りの着地となった。

■2026年4月期のレンジ予想を再上方修正

2026年4月期通期の業績予想については、第1四半期決算発表時に実施したレンジ予想の再上方修正を実施しており、以下のとおり。

売上高500億～520億円→520億～540億円（前期比21.3～25.9％増）
営業利益205億～215億円→210億～220億円（同29.0～35.1％増）
経常利益205億～215億円→210億～220億円（同29.5～35.7％増）
最終利益142億2300万～149億1700万円→145億7000万～152億6000万円（同26.6～32.6％増）