【ゲームエンタメ株概況(10/3)】石破首相の利上げ慎重発言で円安進行、発言の一貫性に疑問符も幅広い銘柄に物色 カヤックがストップ高

 
10月3日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比743円30銭高の3万8552円06銭でこの日の取引を終えた。一時、1047円99銭高となる場面があった。石破茂首相が前日、日銀の追加利上げに対して慎重な姿勢を示したことで為替が円安が進行したことが材料となった。半導体や自動車を中心に幅広く買われたが、中東情勢への警戒感も強く上値は限定的だった。また、石破首相の発言に一貫性がないことを懸念する向きもあったという。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている93銘柄のうち、上昇は68銘柄(73%)、下落は23銘柄(25%)、変わらずは2銘柄(2%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

カヤック<3904>がストップ高。この日、総務省の「地域おこし協力隊の戦略的広報」に係る総合企画・運営事業を2024年9月26日に受託したことを発表したことが材料視された。同社によると、自社運営の移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」の知見と、自治体や移住関心層とのネットワークを活かし、地域おこし協力隊の応募者数増加に貢献したい、としている。

サン電子<6736>やメガチップス<6875>が年初来高値を更新したほか、GLOE<9565>やIGポート<3791>、KLab<3656>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、まんだらけ<2652>、SHIFT<3697>、HEROZ<4382>、東京通信グループ<7359>など幅広い銘柄に自律反発狙いの買いが入った。

サイバーエージェント<4751>が小幅反発。東海東京証券が投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1070円から1120円に引き上げたことが株価の下支えになっているようだ。

他方、コナミグループ<9766>が反落。モルガン・スタンレーMUFG証券が同社株のレーティング「イコールウェイト」の継続とし、目標株価を1万2000円から1万3000円に引き上げたが、直近で高値を更新していたこともあり、利食い売りが出やすかったようだ。

前日年初来高値を更新したGENDA<9166>が利益確定の売りに押されたほか、アイビス<9343>、エクストリーム<6033>、サイバーステップ<3810>などがさえない。