イオンファンタジー、8月中間決算は国内とアセアンAM施設好調で営業益42%増の28億円と過去最高…中国での不採算店舗閉鎖損失で最終は大幅減益

イオンファンタジー<4343>は、10月9日、2025年2月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高439億2000万円(前年同期比7.5%増)、営業利益28億7000万円(同41.8%増)、経常利益20億1400万円(同17.5%減)、最終利益3億7300万円(同68.3%減)だった。

・売上高:439億2000万円(同7.5%増)
・営業利益:28億7000万円(同41.8%増)
・経常利益:20億1400万円(同17.5%減)
・最終利益:3億7300万円(同68.3%減)

同社では、新業態大型店や戦略的小型店の出店を進めている国内及びアセアン事業が好調に推移し、営業収益・営業利益は過去最高を更新した。

主要部門の好調は続いており、国内では猛暑などの気象条件による影響で屋内遊戯施設の需要が高まり、夏休み期間を含む8月度は月間として過去最高の売上高となった。一方、中国事業では経済活動の不透明な状況が続き売上回復が遅れている。

新業態を中心に92店舗を出店する一方、不採算店舗等52店舗を閉店した。これらの結果、8月末時点の店舗数は国内737店舗、海外470店舗の合計1207店舗(直営店1196店舗、FC等11店舗)となった。店舗関連の損失計上で最終利益は大幅な減益となった。

 

■国内事業

売上高347億7600万円(同9.4%増)、営業利益33億5100万円(同79.9%増)と、前年同期から14億8800万円増となり中間連結会計期間として過去最高を更新した。

アミューズメントは、従来型の小型専門店を高収益・高付加価値モデルへと進化させた「横丁」業態を開発した。プライズ専門店は、繁華街立地の道頓堀と八王子駅前に「クレーン横丁」2店舗、「PRIZE SPOT PALO」11店舗、合計13店舗を出店した。カプセルトイ専門店は「カプセル横丁」3店舗、「TOYS SPOT PALO」27店舗、合計30店舗を出店した。

既存店売上高前年比は106.5%と好調で、売上構成比が最も高いプライズ部門が当中間連結会計期間の既存店売上高同111.3%となり、特に強化している子供向けのキッズプライズは同125.4%と大きく売上を牽引している。

荒利益率が最も高いメダル部門は、販促活動を継続して強化しており、6月以降に大型投資を行った結果、同105.2%と順調に拡大を続けている。

新規出店は47店舗を出店する一方、13店舗を閉店し、8月末の店舗数は737店舗となった。プレイグラウンドの大型新業態「ちきゅうのにわ」を2店舗出店(累計4店舗)、小型業態の「スキッズガーデン」単独店を1店舗出店(累計2店舗)し、どちらも多くのユーザーに来店し好調に推移している。

 

■アセアン事業

売上高63億8900万円(同19.6%増)、営業利益7億4200万円(同0.7%増)となり、売上高・営業利益ともに、中間期として3期連続で過去最高を更新した。

アセアンで主力のプレイグラウンド業態において、特に同社の強みである「独自の内装や遊具」、「高い安全性」、「スタッフの接客力」を強化し競争力の優位性を確保している。国別には、成長性を重視しているインドネシア・ベトナムにおいて出店拡大を続けており、インドネシアはプレイグラウンド大型新業態「Kidzooona Safari」の出店、アミューズメント「モーリーファンタジー」の再出店を、ベトナムではプレイグラウンドの標準店「kidzooona」と小型新業態の出店を進めた。シェア拡大を進めるマレーシア・フィリピンでは、既存店が好調で売上高の伸びが継続している。生産性向上を進めるタイでは、大型新業態「Kidzooona Safari」1店舗、「モーリーファンタジー」5店舗を出店するとともに、経費の削減による売上総利益率改善を進めている。

26店舗を新規出店する一方、8店舗を閉店し、8月末の店舗数はFC5店舗を含め295店舗となった。

 

■中国事業

売上高28億6500万円(同24.8%減)、営業損失12億2200万円(前年同期営業損失5億8300万円)となった。

経済活動の不透明な状況が継続しており、売上回復が遅れている。不採算店舗の整理については、当中間連結会計期間は31店舗を閉店した。引き続き、不採算店舗の整理を重点的に進めていく。

既存店は、アミューズメントの区画を縮小し、プレイグラウンドを拡大する店舗活性化を11店舗実施した。ROIが高い戦略的小型店を18店舗出店するとともに、新規機械・遊具の導入、経費削減を継続して進めており8月末の店舗数はFC6店舗を含め175店舗となった。

 

■2025年2月期の業績見通し

2025年2月期の業績は、売上高867億円(前期比6.0%増)、営業利益57億円(同59.0%増)、経常利益42億円(同6.4%減)、最終利益16億円(同21.7%増)、EPS80.94円を見込む。

・売上高:867億円(同6.0%増)
・営業利益:57億円(同59.0%増)
・経常利益:42億円(同6.4%減)
・最終利益:16億円(同21.7%増)
・EPS:80.94円

計画に対する進捗率は、売上高50.7%、営業利益50.4%、経常利益48.0%、最終利益23.3%となっている。

・売上高:50.7%
・営業利益:50.4%
・経常利益:48.0%
・最終利益:23.3%

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