C&R社、第2四半期(3~8月)決算は売上高2%増ながら営業益15%減に 一部の大手ゲームパブリッシャーの案件縮小 過去最多の新卒採用など費用先行も
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クリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>は、10月10日、2025年2月期の第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表、一部の大手ゲームパブリッシャーの案件縮小や、人材紹介サービスの成約長期化などによる影響を受けたものの、増収を確保した。
一方、利益面ではグループとして過去最多の新卒採用を行ったことや、下期にリリースを予定しているオリジナルコンテンツの開発投資を行ったことで減益となっている。
売上高258億3600万円(前年同期比2.3%増)
営業利益21億9500万円(同15.6%減)
経常利益22億6500万円(同13.7%減)
最終利益14億7000万円(同14.4%減)ゲーム分野は、前期後半より業界全体の景気鈍化による影響を受けていたが、徐々に新規受託が増え回復の兆候が見られた。また、開発スタジオと連動した業界未経験者の育成機関「C&Rクリエイティブアカデミー」や外国籍人材の積極的な登用を通じて、人手不足といわれるゲーム業界のニーズに着実に対応している。また、モントリオール支社では、海外でのゲーム開発事業の拡充に向けて基盤整備を進めた。
また、映像やゲーム、Webコンテンツ開発など、年々分野と規模を拡大してきたスタジオを包括し、日本最大級のクリエイティブ開発スタジオとなった「C&Rクリエイティブスタジオ」では、企画開発や受託開発のほか、日本初となるクリエイター専用の仕事・交流特化型メタバースを独自に開発し、セミナー開催や交流を通じて世界を革新するサービスの創出を目指している。
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■通期業績予想は変更なし
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2025年2月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高550億円(前期比10.4%増)
営業利益48億円(同17.0%増)
経常利益48億円(同16.0%増)
最終利益31億円(同16.6%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 設立
- 1990年3月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 売上高497億9900万円、営業利益41億300万円、経常利益41億3700万円、最終利益26億5800万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4763