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東宝<9602>は、10月15日、2025年2月期の第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表、興行収入150億円を超えた「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」など映画営業事業で大ヒットタイトルが複数貢献したほか、映像事業でTOHO animation作品が好調に推移し、大幅な増収増益を達成した。
なお、営業収入、営業利益、経常利益、最終利益いずれも過去最高業績を更新した。
営業収入1636億8100万円(同17.2%増)
営業利益409億1500万円(同33.0%増)
経常利益397億8100万円(同21.0%増)
最終利益264億8500万円(同21.8%増)①映画事業 営業収入1138億5300万円(前年同期比20.0%増)、営業利益336億6700万円(同47.5%増)
・映画営業事業
第1四半期からの続映作品で、興行収入150億円を超えた「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のほか、「キングダム 大将軍の帰還」「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」「ラストマイル」などの大ヒットにより、増収増益となった。・映画興行事業
同社配給作品の高稼働に加え、「インサイド・ヘッド2」などの大ヒットもあったものの、豊富なヒット作があった前年同期に及ばず、減収減益となった。・映像事業
「僕のヒーローアカデミア」「ハイキュー!!」「呪術廻戦」 「怪獣8号」などのTOHO animation作品が、劇場公開、動画配信、商品化権、パッケージ販売などの多面的展開により好調に推移した結果、大幅な増収増益となり全体の業績を牽引した。②演劇事業 営業収入99億7400万円(同2.8%増)、営業利益12億4100万円(同1.9%減)
帝国劇場「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」や、シアタークリエ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」などが好調に推移し増収となったものの、公演経費の増加などもあり、減益となった。③不動産事業 営業収入391億9800万円(同13.7%増)、営業利益88億4400円(同4.4%減)
不動産賃貸事業において、前期より子会社となった東京楽天地の業績が貢献したことに加え、昨年2月竣工の「東宝日比谷プロムナードビル」をはじめとする同社保有物件が好調に推移し増収となったものの、大規模修繕などに伴う費用の増加があったため、減益となった。 -
■通期業績予想を上方修正
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なお、2025年2月期通期の業績予想については、第2四半期決算の発表と同時に上方修正しており、以下のとおり。
営業収入2800億円→2970億円(増減率6.1%増、前期比4.8%増)
営業利益550億円→620億円(同12.7%増、同4.6%増)
経常利益570億円→600億円(同5.3%増、同4.8%減)
最終利益390億円→400億円(同2.6%増、同11.7%減)
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602