【ゲームエンタメ株概況(10/17)】値がさ半導体が日経平均押し下げる 戻り売りも 物言う株主大量取得への思惑でガンホー年初来高値更新

10月17日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前営業日比269円11銭安の3万8911円19銭でこの日の取引を終えた。安値引けとなった。前日米株価を好感して買い優勢で始まり、一時、119円44銭高の3万9299円74銭まで買われる場面があったものの、前場途中からマイナスに転じた。米国での半導体関連の下落を嫌気し、値がさ半導体関連が売られて指数を押し下げたほか、戻り待ちの売りも出たという。

【主要指数】
・日経225: 38,911.19(-269.11)
・TOPIX: 2,687.83(-2.83)
・ドル/円: 149.59(-0.04)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は45銘柄(48%)、下落は45銘柄(48%)、変わらずは4銘柄(4%)で、上昇した銘柄数と下落した銘柄数は同じだった。

イオレ<2334>が大幅高。GMOリサーチ&AI<3695>と採用DX領域に関して相互のサービス利用に関する業務提携を行うことを明らかにしたことが材料視された。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が年初来高値を更新した。いわゆる「物言う株主」として知られるストラテジックキャピタルが発行済株式数の5.47%に当たる455万2900株を取得したことが大量保有報告書により判明しており、思惑買いを集めた。

ドリコム<3793>が3日続伸。10月15日にリリースした新作『Wizardry Variants Daphne』がApp Storeの国内セールスランキング(ゲームカテゴリー)で20位と早くもトップ30入りを果たしたことが株価の評価材料となっているようだ。

エディア<3935>が大幅続伸。前日10月16日に東京証券取引所の承認を受けて、10月23日付で東証グロース市場から東証スタンダード市場へ上場市場区分を変更すると発表したことが材料視された。

東宝<9602>が反発。決算発表やアニメ配給会社GKIDS買収発表後、株価を下げていたが、この日は見直し買いが入ったようだ。KADOKAWA<9468>も年初来高値更新。前日目標株価の引き上げで買われたIGポート<3791>はこの日は利食い売りに押された。

円谷フィールズホールディングス<2767>が反落。東海東京証券が同社株のレーティングについて最上級となる「アウトパフォーム」の継続とし、目標株価を2170円から2700円に引き上げたことが観測されている。